幹事クリタのコーカイ日誌2022

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10月4日 ● 中日球団のトラウマ。

 今季のプロ野球ペナントレースが終了しました。中日は最終的には借金9で5位の広島にゲーム差0.5の最下位に終わりました。わずか借金9での最下位ということで、結果だけみれば惜しかったのかも知れませんが、シーズンの大半は下位に沈んだままだったのですから印象としては「弱かった」の一言です。弱かった原因は誰だってわかっています。投手陣は大野、柳、小笠原、高橋宏などの先発陣が揃い、最多ホールドのロドリゲスに最多セーブのマルティネスと救援陣も完璧です。課題が全く点が取れない打線にあることは明らかです。

 しかも貧打で点が取れない、特に本塁打が出ないということは、今に始まったことではありませんし、投手陣におんぶにだっこで戦っていることもみんなわかっています。それなのに全然補強をせずに相変わらず「打てない」と言っているばかりで改善をしていないのですから、見ている方が情けなくなります。すでに来季は和田を打撃コーチになどという報道が出ていますが、打撃コーチが変われば打てるようになるなら苦労はしません。

 1番岡林と2番大島の出塁率は高いのですから、クリーンアップに強打者がいれば得点は増えるはずです。ビシエドは好打者ですが長距離打者ではないので5番、勝負強い阿部は6番に置いておけば怖い存在です。3番4番に村上とはいかないまでも、2割8分で30本打てるレベルのバッターがいれば十分に優勝を狙える戦力になります。FAか外国人でどうにかできそうなものなのに、それをしようという気が球団にないのが不思議です。立浪監督だって投手陣だって「球団やる気あるのか?」と思っていることでしょう。

 要は弱い頃の阪神と同じで、地元での安定した人気に胡坐をかいているのだと思われても仕方ありません。弱くても応援してくれるファンがいるから、金をかけてまで強くなろうとはしないのです。何回も優勝なんかしたら選手の年俸をどんどん上げていかなければならないことは、落合監督時代にすでに経験済み。あの頃の中日には岩瀬、川上、吉見、谷繁、和田、井端、荒木ら高額年俸の名選手がたくさんいました。そのせいで球団経営が破綻しかけてリストラに走って弱くなったわけですが、未だに球団はそれがトラウマになっているのかもと思います。

 わかりやすい補強ポイントがあって、それをすれば間違いなく強くなれることもわかっているのにしないというのは敗退行為です。前にも書きましたが、そんな態度で球団を持ち続けるつもりなら、さっさと中日新聞は球団を手放してほしいと願います。人並みに金を払う企業が経営してほしいです。「中日」じゃなくても「ドラゴンズ」が残れば十分ですから。



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