幹事クリタのコーカイ日誌2022

[ 前日翌日最新今月 ]

8月27日 ● ブラタモリと境港のナゾ。

 今夜の「ブラタモリ」は境港と米子でした。僕は9年前に山陰に家族でドライブ旅行に行った際に、境港で水木しげるロードを観光して米子の皆生温泉に泊まりました。翌日は「ベタ踏み坂」で知られる江島大橋を渡って松江に向かいました。その時にいろいろと不思議に思ったことが、今回のブラタモリでいくつも解明されて、かなりスッキリしました。

 まず思っていたのが境港と米子の広々とした平地と、ベタ踏み坂で上った先にある島根半島の山との対比。なぜ山地と平地が狭い海を挟んで向かい合っているのか、また境港から米子にかけて大きな川もないのに真っ平な土地があるのか不思議に思ったのです。ブラタモリで説明されたがの島根半島はプレートによって作られた断層で、境港から米子は砂州だということでした。あんな広い砂州があるとは驚きでした。砂州と言えば天橋立のようなものを思い浮かべてしまいますが、境港と米子はかなり広大です。

 しかも境港は昔は島で、砂州で繋がったと知ってまたびっくり。境港から米子というのは特に市境になりそうな川とか丘ともなく不思議に思ったのですが、まさか元は島だったのかと。そしてそんな広い砂州を作った大量の砂が山地にあった「たたら製鉄場」から流された砂だと聞いてさらに驚きました。「たたら場」と言えば「もののけ姫」です。あの映画のたたら場のモデルは島根にあるということは知っていましたが、山陰地方の山間にいくつものたたら場があったということと結びついて、さらにびっくりです。

 そして皆生温泉。ホテルの窓から海を眺めた時に不思議なビーチの形をしているなと思ったのです。泳ぎはしませんでしたが、ビーチの先に離岸堤があって、そこに向かって砂浜が延びていました。離岸堤は実はたたら製鉄が明治後期になって衰退したために砂の量が減って砂浜が侵食されるのを防ぐために作られたもので、離岸堤に延びる砂浜が実は「トンボロ」だったということです。トンボロと言えば堂ヶ島とかエンジェルロードなどが有名ですが、島に向かって延びている砂の道です。あれと同じものだったのかと。

 そしてさらに番組では島根半島が巨大な離岸堤の役割をしていて、境港・米子の砂州がトンボロだという説明もしていました。もう「なるほど」の嵐です。あの山陰旅行の時にいろいろと感じた違和感が、ブラタモリで一気に解決してしまいました。相変わらず素晴らしい番組です。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」