幹事クリタのコーカイ日誌2022

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8月21日 ● プロの真似をしない。

 今日の山本麻友美プロのレッスン会。僕以外の3人は揃ってフォアハンドストロークを教わりました。それぞれテニス歴もレベルも違いますから、アドバイスも変わるのですが、共通して山本プロから言われたことがありました。それは「足を早く止めない」ということです。みな軸足を決めるのが早過ぎるので、もっと細かいフットワークを使って最適なポジションに入ること。それができれば自然と無理のないフォーム、力の入る打点で打てるようになりストロークが安定します。軸足を早く決めてしまうと、少し遠いとか近いという微調整を手先ですることになってミスが増えるし無理のある打ち方をしてしまいます。

 頭ではわかっていることでも、実際にはできていないことが多いのがテニスで、特にフットワークはついサボりがちになりますから気をつける必要があります。僕はポーチ、それもポーチへの入り方を教わりました。YouTubeのテニス動画などでは、ポーチに出る時はまず一歩前にスプリットステップを踏んで、そこから斜め前に出ていくという解説をしていることがほとんどです。しかし、これをやってみると時間がかかってポーチに出てもボールに届かないことが多いのです。最初から直線的に斜め前に出ていく方が距離が短い分だけずっと早いです。これもフットワークをサボることになるのでしょうか?

 山本プロに聞いたら、前に出てから斜め前というのは男子プロやそれに準ずるスピードや脚力がある若い選手なら可能だけれども、一般の愛好家レベルでは無駄な動きになるから、あらかじめ前にポジションをとっておいて、そこから斜め前に一気に出ていく方が合理的だと言われました。僕の思っていたことと全く同じです。やっぱりなという感じです。男子プロ選手のダブルスは身体能力が高すぎて一般では参考にならない場合も多くあります。ポーチへの入り方もそういうものだったようです。

 女性や年配のプレーヤーは筋力も瞬発力も柔軟性も低いです。プロの真似を生半可にすると、無理がきてどこかを痛めたりとロクなことになりません。スピンサーブを打って腰を痛めたという話は「テニスあるある」のひとつです。なので、あらかじめ自分たちの体力に合わせたアレンジをすることが必要だと思います。フットワークも省略できるところは省いて、肝心なところに焦点を合わせた方が現実的ですし、長くテニスが続けられます。僕もまだ10年以上はテニスを楽しみたいので、体の声を聴きながら頑張ります。



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