幹事クリタのコーカイ日誌2022

[ 前日翌日最新今月 ]

8月15日 ● 誇大広告が過ぎるネプリーグ。

 今日の「ネプリーグ」は先週から「林先生VSQuizKnock!答えられなければ負けのガチ対決!」と、クイズノックメンバーが5人も登場して林修とクイズ対決をするという煽りをずっと入れていました。いつも漢字のクイズでは林修が番組内で無双していますが、クイズノックも難しい漢字が得意な山本祥彰がいますし、文学が得意な河村・拓哉もいます。問題のレベルが低いネプリーグですが、今週はハイレベルの問題がたくさん出るだろうと楽しみにしていました。

 ところが番組が始まった途端に過去の総集編です。「人気者達の解答から学ぶ夏期講習SP」と銘打っていますが、要は番宣で以前に出演した綾瀬はるか、大泉洋、菅田将暉、浜辺美波、伊藤沙莉ら有名俳優陣の映像を再利用しているだけのお手軽編集。おいおい、クイズノックはどうした?と思っていたら、途中で突然に林対クイズノック5人との対戦が始まりました。

 しかも1回戦が終わったらまた総集編。その途中で2回戦を挟み、また総集編。番組終了5分前に3回戦が始まって林が勝って番組終了。しかも各対戦の内容は最初こそサッカーW杯の出場国と林が苦手な分野でしたが、以降は文学作品から作家の名前を答える問題、最後は「きこう」という読みの熟語をより多く書くという問題で、完全に林に有利なジャンル。ルールもクイズノックの5人中1人でも林より知識で負けているメンバーがいたら林が勝ってしまう形式ですから、理系でクイズプレーヤーではない須貝駿貴がいる時点で勝敗は明らかです。

 しかもクイズノックメンバーが林に対して挑発的なことを言って煽るような台本まで用意されていました。それで実際には大きな口を叩いたクイズノックが負けるという構成が視聴者に受けるとディレクターが思っているのでしょう。クイズノックの良いところは単に難しいクイズを解けるということだけではなく、メンバー相互の関係性が良く、見ていてほっこりとするところや、クイズを答える人に対してちゃんとリスペクトがあるところです。それを逆に煽るような言葉を言わせて番組を盛り上げようという演出自体が時代遅れです。いかにも昔のフジテレビのバラエティの手法という感じがします。もうとんねるずの時代じゃないのに。

 なによりクイズノック登場で番宣しておいて、実際に彼らが出ていた時間は10分そこそこしかないというのは、誇大広告でありほとんど詐欺まがいの手口です。フジテレビの視聴率が他局に引き離されて下がる一方で、テレビがYouTubeに勝てない理由がよくわかる1時間でした。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」