エンゼルスの大谷翔平が「２番・投手兼指名打者」で出場し、投手として６回４安打無失点で自身初の10勝目を挙げ、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「２桁勝利、２桁本塁打」を記録しました。昨年は９勝を挙げてから３回挑戦して達成できず、今季も含めて７度目の挑戦でようやく歴史的偉業を達成できました。こんな記録は時間の問題だと昨年は思っていましたが、やはり偉大な記録というのはたやすく達成できるものではないのかも知れません。

　さらに大谷はこの試合で自らを援護する本塁打を含む３打数２安打１打点、１四球と打者としても活躍。イチローを上回るメジャー通算118本塁打も記録して、松井秀に続く日本人２位になりました。単にメジャーでも通用しているというだけではなく、投打ともに一流選手としての結果を残しているのですから、本当にスーパーマンです。まさかここまでの活躍をしてくれるとはさすがに渡米前は想像できませんでした。

　ルースとは全く時代が違うので、どちらが優れているといった比較は困難ですが、少なくとも白人しか野球をやっていなかった当時と比べて、黒人や中南米、アジア出身の選手も参加し、野球の質も層も今の方が厚みを増していることは間違いありません。二刀流をするには恐らく大谷の方がより多くの困難を抱えてそれを克服しているのではないかと思われます。このまま真っ直ぐ歩んでいけば「殿堂入り」というレベルではなく、ルースと同じようにレジェンドとして歴史に名を残すことになりそうな気がします。

　あとは怪我だけが怖いです。大きな怪我をしてしまうと、そろそろ元に戻すには辛い年齢になってきています。最近自打球を当てたり、足を踏まれたり、打球をぶつけられたりしているので、お祓いでもいった方が良いんじゃないでしょうか。