幹事クリタのコーカイ日誌2022

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8月9日 ● 訃報相次ぐ。

 何人かの著名人の訃報が相次ぎました。声優の小林清志は「ルパン三世」の次元大介の声の人として報じられていますが、もちろん次元も代表作ですが、僕は洋画のジェームズ・コバーンの吹き替えが最初に印象に残っています。と言っても、若い人はもちろんわからないことでしょうが、僕が子どもの頃にテレビで見ていた洋画で好きだったのが『荒野の七人』で、スティーブ・マックイーンもチャールズ・ブロンソンもユル・ブリンナーもそれぞれにカッコ良かったのですが、なぜか子どもながらに渋いジェームズ・コバーンが好きでした。さらに同じジョン・スタージェス監督の『大脱走』でもマックイーンやブロンソンよりもコバーン。次元の声を聞いた時に「あれ、これってコバーン?」とわかった時から次元とコバーン、そして小林清志が同じ「渋カッコいい」存在になりました。

 1週間ほど前になりますが佐藤陽子の訃報もありました。30年近く前に僕は一度だけ彼女にお会いして一緒に食事をしたことがあります。「世界祝祭博」の仕事で池田満寿夫の熱海のアトリエにお邪魔した際に、一緒にお昼をどう?と誘われて、池田とパートナーである佐藤陽子と池田の行きつけの寿司屋に連れていってもらいました。池田はとても明るく社交的な人で、佐藤はよく気がつく賢い人だなと感じました。この寿司屋でいただいた三浦半島沖であがったという近海もののアジは、これまで食べた食事の中で5本の指に入る美味しさでした。それだけの関係なので、もちろん佐藤は僕のことなど覚えていないでしょうが、こちらが一方的に親しみを感じていたので、彼女の訃報は残念でした。

 オリビア・ニュートン・ジョンの音楽を知らないという60代は少ないでしょう。70年代から80年代にかけて大ヒットを飛ばし続けた世界的スターです。日本でもとても人気があり、何回も来日公演をしています。最初にオリビアの名前を知ったのは「そよ風の誘惑」でした。そして「カントリー・ロード」のカバーが大ヒット。のちにジブリ映画『耳をすませば』のオープニング曲に使われて若い人たちにも有名になりましたが、当時はジョン・デンバーのオリジナルよりオリビアのカバーで知った人も多かったと思います。

 その後、ミュージカル映画『グリース』でジョン・トラボルタと共演してさらに世界的スターになり、「ザナドゥ」のヒットを経て「フィジカル」でそれまでの清純なイメージから一気にレオタードのセクシーなイメージに転換しました。尾崎亜美、そして杏里が歌った名曲「オリビアを聴きながら」のオリビアが彼女であることは、我々の世代ならすぐにわかりますが、若い世代にはピンとはこないことでしょう。この歌の中のオリビアはもちろん「グリース」以前の清純派のオリビアです。

 思い入れが強い人が亡くなると、そのたびにしみじみとしてしまいます。ご冥福をお祈りいたします。



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