幹事クリタのコーカイ日誌2022

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7月30日 ● 夏は夜。

 学生時代に清少納言「枕草子」の有名な冒頭を暗記した方も多いことでしょう。
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。」

 と言うことで、いつも昼下がりに活動している我々のテニスサークルも真夏だけは「夏は夜」だと言う平安時代の偉人の言葉にしたがって夜に時間をずらしています。今日は夕方4時半スタートで終わりが夜8時半。春秋冬は12時半〜4時半ですから4時間も時差があります。本来それほどルーティンが変わると大変なのですが、かと言って暑さを避けて早朝から始めるのはもっと大変なので、やはり夜なのです。余談ですが清少納言は「冬はつとめて(早朝)」と言っていますが、冬の早朝はいくら風情があろうとも夏よりはるかに辛いです。

 で、夕方4時半というのは秋なら夕方ですが、7月末ではまだ日が高くてかなり暑さが厳しいです。軽くアップをしただけで汗がしたたり落ちます。ただ1時間も経たないうちに日が傾いてくるので、そうすると一気に楽になってきます。6時半を過ぎると照明がついてすっかり夕暮れ。風も少し爽やかになってベンチに座っていると気持ちが良いくらいです。夏の夜は平安の世も令和の今も変わらず快適です。今日はどこかで花火が上がっていたようで、その音を聞きながらのテニスは「をかし」でした。

 暑い日の午後に4時間テニスをすると、終わる頃には西日に当たってグダグダに疲労しているのですが、どんどん涼しくなってくるナイターテニスは身体は疲れていても気持ちが元気でいられるのが良いところです。残念ながらテニスが終わってからどこかに出かけるにはもう時間が遅いのですが、テニス中心の生活を送っている愛好家にとっては、やはり快適にテニスができることが最優先。夏のテニスは夜に限ります。難点は年をとるにつれて「ボールが見えない!」と言い出すことだけです。



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