幹事クリタのコーカイ日誌2022

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7月28日 ● 気が早いのは母譲り。

 僕は何かにつけ先回りする癖があります。この先に起きそうなこと、やらなければならないことを少しでも早くやっておきたい性格です。やらなければならないことをやらずに放置しておくのは気持ちが悪いので、仕事は常に早め早めに片付けてしまいます。宿題を溜めておくのが嫌いです。夏休みの宿題はできたら7月中に終わらせたいといつも考えていました。

 20代の時に先輩に「シニアライフに必要なのは、健康、お金、趣味、友達。どれも作るのに時間がかかるので40歳から用意が必要」だと教えられて、10年早く30歳になった頃からずっと意識して準備してきました。40歳から始めなさいと言われても40歳まで待っていられるほど気が長くないのです。テニスは趣味ですが、健康増進にも友達作りにも浪費防止にも本当に役立ちました。

 この性格は母親に似ています。幼い頃から「やらなければならないことは先にやりなさい」と母に言われてきたので、そうしてきましたが、母自身がとにかく気が早くて何でもさっさとやってしまいます。実家を引っ越す時など、僕が実家に残しておいた子どもの頃のものを、勝手に捨てられていました。小学生の時に市民水泳大会で優勝してもらった盾と賞状も、中学の美術の授業で描いた我ながら傑作の姫路城も、高校生の時に県の美術展に出品した書も、全国模試で地理で全国1位を取った奇跡の成績表も全て許可なく捨てられていました。栄光が何も残っていないのです。「通知表も要らないよね?」と聞かれたので、辛うじてそれだけは回収してきましたが、卒業証書は見当たりません。

 父が死んだ時にも葬儀から1ヵ月も経っていないのに父の遺品は全て処分されてしまい、僕に「お父さんの数珠はあんたにあげる」と言われて、それだけが父の形見になりました。母は腰が痛くて耳がちょっと遠くなっていますが内臓系は元気なのでまだしばらく生きてそうですが、すでに終活をすごいテンポで進めていて、僕は母が死んだ時にやることを書いたリストを随分前に渡されています。死んだら連絡するところとして渡されましたが、貰うのが早過ぎたのでそのうち修正版を渡されそうな気がします。

 母を見て育ってきたので自分が気が早いとは全く思っていませんでしたが、うちの妻や子どもたちを見ていると、世の中の人はみんなこんなのんびりと生きているんだなぁと改めて感じます。父はずっと母の性格を苦笑いしながら母と暮らしていたんだろうなと今さらながら思っています。



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