幹事クリタのコーカイ日誌2022

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7月11日 ● 参院選が終わって。

 総体的には予想通りの結果で終わった参院選でしたが、思ったほど自民が伸びず逆に野党各党にバラバラと票が入ったと個人的には感じました。直前の安倍元首相の事件で、もっと自民党に同情票が入って地滑り的な圧勝になるのかと思っていましたが、そういう意味では日本の有権者はそこまでエモーショナルではなかったということなのでしょうか。

 自民党が勝ったというよりは野党が負けた選挙だったというのが感想なのですが、それは詰まるところ立憲民主党のせい、泉代表のせいです。国民民主党を繋ぎとめられず自民、公明、維新側に行かせてしまい、さらに共産、れいわ、社民とも連携ができなければ、そりゃあ野党に勝ち目はありません。批判票の受け皿を作れず「死票累々」です。きちんと野党連合を構築できていれば1人区であれだけの惨敗を喫することはなかったはずです。最初から結果が見えていて選挙をすっかりつまらないものにしてしまいました。

 維新は事前の予想では立憲民主を超えるのではないかと言われていましたが、蓋をあけてみれば伸び悩みました。大阪で圧倒的な強さを誇っているとは言え、東京、愛知、京都など接戦の選挙区で軒並み落選したように、いまだに地域政党の枠を超えられてはいないようです。と言うか、いつまで大阪の人は維新を支持し続けるのでしょう?あの異様な人気ぶりが他県人からは理解できないという気持ちが今回の選挙結果です。ついでにN党の人気もよくわかりません。

 自民党が大勝したことで今朝の株価は上がりました。教育とか少子化とか環境とかジェンダーとか人権よりも、経済が最優先というのが大半の国民の気持ちです。自民党に票を投じる人の多くが、理想よりも目の前の現実を何とかしてくれと切に願っています。ただ岸田首相にその期待に応える力量と意思があるのでしょうか。安倍元首相がいなくなったことで自民党内のパワーバランスは変わります。これまで安倍元首相が岸田首相とその後ろにいる財務省がやりたがっている金融引き締めを抑え込んできましたが、重しがなくなったことで一気に方向転換をして日本経済をガタガタにしてしまうのではないかと心配でなりません。



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