幹事クリタのコーカイ日誌2022

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6月26日 ● 脱力サービスのススメ。

 山本麻友美プロに教わりながらのサービス改良計画も4年が過ぎています。一気にあれこれ変えるとバラバラになってサービスが入らなくなるため、少しずつ少しずつ改良をしています。ひとつの改良が身についたら、また次のステップの改良をするという感じで、これは1回ではなく長年かけて教えてもらえるメリットを最大限生かしたレッスンになっていると思っています。

 最近のサービスは威力精度とも上がってきていますが、良くなればなったで、さらに欲が出てくるのが人情というものです。もう少し回転をかけてセカンドサービスの安定感を増したいし、できたらファーストサービスの威力アップも目指したいと考えて相談したら、今回は「脱力サービスのススメ」となりました。

 テニスに限らず大抵のスポーツ、いや音楽の演奏だって「脱力」はキーワードです。いかにリラックスして体に無駄な力を入れずにプレイするか、これが簡単なようで本当に難しいのです。サービスでも力まずに振った方がスイングスピードは上がるというのは理屈では知っていましたが、実際にどうやって力を抜けば良いのか、どこで力を入れるのかはピンときていませんでした。

 今日山本プロに言われたのは、もっと回転をかけたいならラケットヘッドをしっかり落とさないといけない、そこから振り上げる時だけ力を加えると回転がかかりやすくなる、ということでした。僕の場合は力みが残っているので、ラケットヘッドがまだ高い位置にあるところから振り出しているからフラット気味に当たりやすく回転がかかりにくいということです。

 理屈はわかります。じゃあどうやってラケットヘッドをもっと落とせるかということです。山本プロによればラケットの重みを感じる程度に軽く握ったままでトスを上げてトロフィーポーズを作れば、自然とラケットヘッドが落ちるということでした。そこから振り上げていく時だけ力を込めてビュッと振って、打った後はもう脱力するということです。

 実際にやってみたら、確かに振り上げる時を除いてずっと力を抜いていた方がスイングスピードが上がり鋭く振り抜けるようです。あとはトロフィーポーズの時の左側の壁をきちんと意識して、それが崩れないようにしておけば他に考える必要ないということです。意識することが2つだけなら簡単です。

 ただこのラケットヘッドを落とすということを今さら指導されたのは、それ以前の段階が身についていなかったからのようです。それは肘を落とさないこと。よくあるアマチュアの悪癖にラケットを担いだ時に肘が下がってしまうことがあります。サービスでは肩の角度90度、肘の角度も90度と言われます。肘の高さを落とさないで振ることが大事なのですが、それが身につかないうちにラケットヘッドを落とすことを意識すると肘も下がってしまいやすいので、まずは肘を高く保つことが身につくまで敢えてラケットヘッドのことは触れなかったということのようです。

 サービスの改良というのは、体の使い方全てをひとつずつ合理的な形に直していくことです。部活のように集中的に練習できる環境ならどんどん改良もできるでしょうが、年配のウィーエンドプレーヤーは技術をマスターする、特に長年の癖を直し無意識にできるようになるまでにはかなりの時間がかかります。とにかく地道にコツコツです。



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