幹事クリタのコーカイ日誌2022

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6月5日 ● サービスとフォアハンド。

 毎回プロレッスン会を開催するたびに参加するメンバーから「何を教わったらいいですか?」という質問をしばしば受けます。教わる内容は本人が決めれば良いのですが、何にしたら良いのかわからないという気持ちはわかります。自分のプレーは意外に自分ではわからないものですし、どうせならなるべく役に立つ、効果が高いことを教えてほしいからです。

 僕は長所を伸ばすことも短所を改善することも提案はしますが、基本的には第一にサービス、第二にフォアハンドストロークをお勧めしています。なぜならこの2つがテニスのゲームの中で基本であり、もっともよく打つ大事なショットだからです。使う頻度が高く重要なショットの質を高めることが一番効果的なのは間違いありません。

 特にサービスはいわゆるクローズドスキルです。他者に影響されない自分だけで完結できる技術なので、もっとも改善しやすいし、改善した成果がわかりやすいものなので、教わる甲斐があります。そして誰しもプロのレッスンを受けると、その時には多かれ少なかれ良いサービスを打つようになります。安定感も威力も精度も上がります。横で見ていて「良くなった」と思います。

 ところが残念ながら実際のゲームになるとその成果が出せないのもサービスです。なぜなら「ミスしたくない」ショットのナンバー1でもあるからです。ダブルフォルトすれば即失点です。しかも100%自分のせいですから、何としても入れたくなり、そうすると教わったサービスが全然思うように打てなくなります。技術よりもメンタルの問題ではあるのですが、結局技術の裏付けがないとメンタルを保てないので、技術を上げて自信を持つしかないのが難しいところです。

 なのでサービスの改良は時間がかかります。忍耐力が必要です。僕はすでに3年以上もサービスの改良を続けていますし、実際それなりに良くなってきたとは思っていますが、それでもまだまだです。ちょっとしたヒントでできるようになる才能の塊のような人も稀にいますが、ほとんどの人にとってはサービスに限らずテニスは難しい競技ですし上達に時間がかかります。だからこそテニスは奥が深くて飽きないし面白いのですが。



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