幹事クリタのコーカイ日誌2022

[ 前日翌日最新今月 ]

6月2日 ● 柴原瑛菜が全仏混合優勝。

 グランドスラムで久しぶりに日本人のダブルス優勝者が現れました。柴原瑛菜24歳。混合ダブルスで第2シードとしてオランダのクールポフと組んで見事に優勝を果たしました。全仏の混合ダブルスの日本選手の優勝は、1997年の平木理化以来で25年ぶり。四大大会の混合ダブルスでは1999年全米オープンの杉山愛以来で23年ぶりです。

 柴原は テニスファン以外にはまだ馴染みが薄いかも知れませんが、アメリカ育ち。2019年から青山修子とペアを組みはじめ、昨年のマイアミ・オープン女子ダブルスで優勝、ウィンブルドンで日本人女子ペア初のベスト4入り、ファイナルズでベスト4。さらに今年の全豪でもベスト4と、すでにダブルスのトッププレーヤーとして活躍しています。今年の全豪の後に青山とのペアを休止して外国人選手と組むようになりましたが、それが良かったのか一段とプレーに磨きがかかった感じです。

 青山と組み始めた頃はパワー型のストローカーで、ストロークは威力があるけれども、ボレーはまだ拙くてダブルスプレーヤーとしては未熟な印象でした。それが青山に引っ張られながら経験を積み重ねるうちにダブルスがどんどん巧みになり、特にボレーが上達したことで、オールラウンドに対応できる選手へと成長しました。さらに今はサービスが強化されたことでより完璧になってきました。

 今日の決勝戦でも9歳年上のダブルスキャリアが豊富なクールポフをむしろリードして戦っている感じでした。1セット目をゲームカウント5-2とリードしていたところから追いつかれてタイブレークになり、そのタイブレークも2-5のピンチから5ポイント連取して逆転でセットを取りました。2セット目は終始優位にゲームを進め、柴原のボレーの反応の良さと時速180kmの強烈なサーブで勝ち切ったという印象でした。

 優勝したことで今後はより強い選手とペアを組むことも可能になりますから、ダブルスでさらにグランドスラムタイトルを積み重ねていけそうです。杉山愛以来のダブルス世界ナンバー1も夢ではありません。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」