幹事クリタのコーカイ日誌2022

[ 前日翌日最新今月 ]

6月1日 ● 全仏オープン準々決勝。

 ベスト16まであまり波乱がなく進んだ全仏の男子シングルスですが、ベスト8で少し異変がありました。トップハーフはジョコビッチ対ナダル、ズべレフ対アルカラスという予想通りの現在クレーコート4強と言って良い組み合わせになりましたが、ボトムハーフはルブレフ対チリッチ、ルード対ルーネと「ル」ばっかりだなぁという意外な勝ち上がりになっています。上位シードのチチパスとメドベージェフがシードを守れずに負けてしまいました。

 トップハーフは事実上の準決勝ではないかと思われる準々決勝でした。予想としてはジョコビッチとアルカラスが有利だろうと考えられていたのに、結果は正反対。それも熱戦だったとはいえフルセットにもなりませんでした。ナダルのローランギャロスでの強さはどうなっているのかと思います。ここのコートでは神様がついているのかというくらいにテニスが良くなります。さしものジョコビッチでも勝たせてもらえないまさに「クレーキング」の異名に相応しい勝利でした。

 またアルカラスの勢いを止めたズべレフもさすがでした。グランドスラムで弱いと言われ続けていますが、実力的にはもう申し分ないトップレベルで、ツアーファイナルも制しています。アルカラスとの差は経験の差かなと感じました。2週間にわたって5セットマッチを戦うグランドスラムに慣れてきたらアルカラスが最強になる可能性は十分ですが、今はまだズべレフに一日の長があるということだったのでしょう。

 事実上の決勝戦となる次の準決勝では試合時間が長かったナダルの体調次第という気がします。しっかり回復していればナダル有利ですが、疲れや痛みがあればズべレフにチャンスありというところでしょう。そしてボトムハーフは誰が勝ちあがって決勝にきたところでナダルかズべレフが一蹴しそうな気がします。期待するとしたらベテランのチリッチ以外の3人の「ル」の誰かがいきなり爆発的に絶好調になった時。怖いもの知らずのノーシードのルーネが一番面白いかも知れません。実際にはあっという間に終わってしまう可能性の方が高いですけど。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」