幹事クリタのコーカイ日誌2022

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5月16日 ● シフィオンテクの時代到来か。

 長らく女子テニス界ではセリーナ・ウィリアムズの後を継ぐ「女王」の名に相応しい選手が現れませんでした。大坂なおみがそうなるかと期待しましたが、メンタル面での脆さが今のところ足を引っ張っています。アシュリー・バーティはオールラウンダーのナンバー1でしたが、先日ナンバー1のまま25歳の若さで引退してしまいました。まだまだ活躍できたのに「未完の女王」という印象です。

 バーティに代ってナンバー1になったのが20歳のイガ・シフィオンテクです。2020年全仏で18歳のシフィオンテクはノーシードから優勝を果たしテニスファンを驚かせました。それから2年弱。今年2月のドーハに始まり、3月のインディアンウェルズ、4月のマイアミ、シュトゥットガルト、そして先週のローマと5大会連続で優勝、現在28連勝中と絶好調のまま全仏に入ります。

 5大会連続優勝というのは2000年以降では2000年のビーナス・ウイリアムズ、2008年のジュスティーヌ・エナンがともに6大会連続優勝を成し遂げて以来の記録。全仏でその6大会連続優勝というふたりの女王の記録に並ぶことができれば、まさに新しい女王として女子テニス界に君臨することになりそうです。

 シフィオンテクのプレースタイルはアグレッシブ・ベースライナー。ナダルやジョコビッチもそうですが、今のテニス界ではもっとも主流というべきスタイルで、ハードコートでもクレーコートでも十分に戦えます。フォアもバックも強烈なショットを放ちますし、ビッグサーブもあります。ダブルスも得意なのでボレーのタッチが良く、あまり穴のないプレーヤーです。

 なによりまだ20歳という若さが魅力です。もっとも最近の女子選手は若くして華々しく登場する割に、中堅になる頃には成績を落としてしまうので、できたら長くトップ選手として活躍を続けてほしいと願っています。まずはいよいよ始まる全仏オープン。楽しみです。



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