幹事クリタのコーカイ日誌2022

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5月6日 ● 史上2人目の完全逃し。

 中日の大野雄大が今日の阪神戦で快投を見せました。9回までひとりのランナーも出さないパーフェクトピッチング。先月の佐々木朗希に続く完全試合を達成したのですが、味方打線が阪神の青柳に2安打零封されていて延長戦になってしまいました。10回は大野ではなくマルティネスを投げさせるつもりだった立浪監督ですが、大野が「投げる」と言うので続投。2死までパーフェクトは続きましたが、3人目の佐藤輝明に2塁打を打たれて途絶えてしまいました。

 ただ大野が立派だったのは後続をしっかり切って点を与えなかったことです。10回裏に中日は1死満塁のチャンスを作りハタチの石川昂がタイムリーを放ってサヨナラ勝ち。大野は10回1安打完封で今季2勝目を挙げ、中日も連敗を止めることができました。大野は2019年にもやはり阪神相手にノーヒットノーランを達成していて、今日はそれを上回る快挙となるはずでしたが、惜しくも幻になってしまいました。

 幻の完全試合と言えば、先日の佐々木朗希の8回までパーフェクトに抑えながらの降板劇が思い出されますが、今回の大野と同じケースでは2005年の西武・西口文也があります。西口は9回までパーフェクトながら10回無死から安打を許してしまいました。今回の大野は10回2死まで辿りついていただけに、西口のケースよりさらに惜しいという思いがします。

 また中日では2007年の日本シリーズでの山井と岩瀬の完全試合継投がありました。落合監督の采配が物議を呼んだ試合ですが、結果として中日が53年ぶりの日本一を勝ち取ったのですから、あれは仕方がない継投でした。あそこで代えた落合も偉かったし、あのマウンドを引き継いで3人をピシャリと抑えた岩瀬も偉かったと思います。今日の大野もよく10回を投げ切りました。こういう試合を契機にしてチームが浮上していくことを願います。まあ本当にもう少し大野が投げる時に打ってやれよとは思いますけど。



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