幹事クリタのコーカイ日誌2022

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5月5日 ● セカンドサーブのリスク管理。

 テニスのセカンドサーブを悩んでいるアマチュアは多いと思います。僕もそうです。どうしてもダブルフォルトが怖くて弱弱しい「入れにいった」サーブを打ってしまいます。相手が中級以下ならそれでもダブルフォルトするよりはマシなのですが、あるレベル以上になるとその弱いサーブを狙われて叩かれてしまいます。シングルスはまだ良いのですが、ダブルスなら前衛に立っているペアを狙われて、ペアとの関係が気まずくなる場合もあり得ます。

 セカンドサーブの理屈はわかっています。回転をかけてネットの高いところを通して落とす。これでネットミスとアウトミスが減ります。そして回転をかけるためにはしっかりと振り切ることです。回転をかけないと簡単にアウトしてしまいます。アウトを恐れてそっと当てるとネットします。回転をしっかりかけるためにはボールの右斜め下(かけたい回転の方向によって少し変わります)を切るように鋭く打ち抜くことです。トスは前に上げるとフラット気味に当たってしまって回転がかからないので、頭の近く、そして低めのトスで下から持ち上げるように打ち上げます。

 グリップはコンチネンタルか少しバックハンド寄りに薄く持ち、人差し指を離して小指と薬指で握ります。ギュッと握りしめるのではなく、緩く持ってリラックスしてラケットを振る方がヘッドが走って回転もかかりやすくなります。ラケットを握る小指の方からボールに薄く当てにいきます。「シャリッ」という音が出るように当てるのがコツです。体が開いてしまうとフラットに当たりやすくなりますから、しっかり左手をお腹あたりに抱えて開くのを防ぎます。ラケットを振り抜く方向はボールを飛ばしたい方向よりかなり右です。

 以上の理屈はわかった上で練習して体で覚えさえすればセカンドサーブは入ります。僕の場合、プレッシャーのかからない練習なら90%の確率で入ります。ならば試合でもセカンドサーブの悩みは解決しているはずですが、足りないのは技術というよりも勇気です。ダブルフォルトしたくないという怯えがラケットを振り切る勇気を奪い去ってしまいます。へなちょこサーブを打ってポイントを失うならダブルフォルトをしたって同じなのですが、やはり自らの直接的なミスで失点するのは避けたいという気持ちが邪魔をします。

 最近ようやくセカンドサーブを振り切れる時がちょくちょく増えてきました。以前はダブルフォルトなんて1日に1回もしたくないと思っていましたが、今は1試合に1回や2回は当然のリスクだと割り切ることにしました。投資と同じで大事なのはリスクとリターンのバランスです。セカンドサーブでも優位に立ちたいならある程度のリスクを取るしかありません。そしてリスク管理として立ち上がりとか調子が悪い時は最初からセカンドサーブを打つことにしています。「勇気だ」とか「気合だ」とか精神論で考えるよりも、論理的にリスク管理として考える方が僕には性に合っているようです。

 以上、できる人には当たり前のことなんですが、それがわかっていても実践できない人間には肝に銘じておくと良い話でした。と言うか、むしろ自分のために改めて記しておきます。



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