朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」がスタートしました。先週まで大いに話題になった「カムカムエヴリバディ」の後を受ける形なので、比較されるのも大変だろうと思いますが、予告や今日の初回を見る限りはカムカムと違って朝ドラの王道をいく物語になりそうです。カムカムにはついていけなかった伝統的朝ドラ視聴者も安心して見られるのではないかと思います。

　個人的には「カムカムエヴリバディ」や「あまちゃん」のような斬新なドラマの方が好みですが、沖縄好きなので、沖縄を舞台にして沖縄料理をテーマにしたドラマということでは親近感がもてます。キャストも主役の暢子を演じる黒島結菜、母親役の仲間由紀恵、さらにナレーターのジョン・カビラ、主題歌の三浦大知は沖縄出身。他のキャストも結構豪華で父親役の大森南朋、兄役の竜星涼、姉役の川口春奈、妹役の上白石萌歌と家族は主演級が揃っています。

　主人公が食いしん坊で足が速くてお転婆で、というのもいかにも朝ドラらしいですし、優しい両親、問題を起こす兄、しっかり者の姉、東京からやってくる転校生の少年といった設定もこれまた王道です。この先、主人公が料理人を目指して東京に行くということのようですが、東京制作の沖縄を舞台にした朝ドラと言えば「ちゅらさん」ですから、この「ちむどんどん」もヒットするかも知れません。

　初回を見て一番個人的に印象に残ったのはタイトルバックのイラストでした。沖縄の自然を鮮やかな色彩で描いたタイトルバックを見ているだけで沖縄に行きたくなります。春から夏に放送されるドラマだけに本当にピッタリだなと感じました。