幹事クリタのコーカイ日誌2022

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4月9日 ● 藤子不二雄もか。

 藤子不二雄Aが亡くなりました。相棒の藤子・F・不二雄が亡くなってから既に25年余り経っています。手塚治虫が平成の始まりとともに消え、それからほぼ10年ごとに石ノ森章太郎、赤塚不二夫も亡くなりました。そしてついに藤子不二雄がふたりともいなくなってしまったことで、トキワ荘の奇跡の住人たちもその作品群のみを残していなくなってしまいました。水野英子は存命ですが最近活動を聞かなくなりました。元気なのでしょうか。

 僕が幼い頃はトキワ荘の作家たちの全盛期で、彼らの作品が次々とアニメ化されてテレビで放映されていた時代でした。手塚の「鉄腕アトム」「ジャングル大帝レオ」「どろろ」などを筆頭に、石ノ森の「サイボーグ009」、赤塚の「おそ松くん」「もーれつア太郎」、そして藤子の「おばけのQ太郎」「パーマン」「怪物くん」などで僕の幼少期は成り立っていたと言っても過言ではありません。

 とりわけ藤子不二雄は子ども受けする作家でした。のちにFの「ドラえもん」が国民的アニメとして成長していくわけですが、「おばけのQ太郎」も当時は猛烈な人気でした。この作品がAとFの最後の共作だと言われていますが、おばけを主人公にしようとする発想はいかにもAのものです。その後Aはブラックユーモアの効いた作風になって独自路線をいきますが、その初期の「プロゴルファー猿」は恐らく日本初のゴルフマンガ(ちばてつやが言っているそう)で、ゴルフの何たるかに最初に触れたのはこのマンガだという60代以上はさぞかし多いことだろうと思います。

 先日の水島新司といい、その前のさいとうたかをといい、僕が子どもの頃から親しんでいる漫画家が次々と鬼籍に入っていきます。残るはちばてつやか松本零士くらいです。寂しいです。



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