幹事クリタのコーカイ日誌2022

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4月6日 ● アニーの激走は安子への道。

 連日のカムカムネタになってしまいますが、今日の話題は何といってもアニー(森山良子)の激走っぷりです。るい(深津絵里)が歌う会場である偕行社の前に佇むアニーを見つけたひなた(川栄李奈)が「おばあちゃん!」と声をかけると、アニーは脱兎の如く逃げ出します。慌てて追いかけるひなた。70代のアニーとアラフォーのひなたならすぐに追いつきそうなものですが、アニーが速いのかひなたが遅いのか、ひなたが逆に置き去りになってしまいます。

 しかもアニーの走る距離が尋常じゃありません。偕行社から商店街を抜けて岡山城、そして思い出の神社まで。ざっと5kmくらいありそうな道のりを全力疾走です。並みの脚力ではありません。このあたりは完全にもうファンタジーだと言って良いでしょう。テレビを見ていた人は総ツッコミ状態だと思いますが、演出はわかっていてやっています。これは必要なシーンでした。

 すなわち遂に故郷岡山に戻ってきたアニーが、思い出の街を走り抜けることでアニーから安子(上白石萌音)へと戻っていく儀礼、もしくはタイムスリップなのです。50年という長い日々を取り戻すには5kmでも足りないのかも知れません。稔(松村北斗)との思い出の場所である神社に息も絶え絶えにたどり着いたことで、アニーは本来の安子へと復活したのです。だから70代の老人がそんなに走れるわけはない、というツッコミはここでは意味がありません。

 残すところあと2回、放送時間にしてわずか30分間。アニーから安子に戻ってるいと会い、何を話し、どうやってふたりは親子に戻るのか。家族を取り戻す安子の物語がフィナーレを迎えます。



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