幹事クリタのコーカイ日誌2022

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4月3日 ● 長年の頑固な癖。

 今日の山本麻友美プロのレッスン会。レッスンを受けたメンバーはみなテニス歴が20年以上のベテランばかりです。しかし歴が長いだけに余計な癖が体に染みついてしまっています。今日のレッスン会では奇しくも全員がそれぞれの癖を直すことになりました。

 まず小学生の頃からテニスをしているアラサーのAくんはフォアハンド。僕が見ても一目で癖がわかります。スピンをかけようとしているのかひっかけるように打っています。しかも前に振るのではなく腕の力で横に振っているのでボールが上がるばかりで前への推進力が足りません。当然山本プロも「直すところばかり」と言いながら丁寧にひとつずつアドバイスをしていくのですが、テイクバックを直そうとしても、ボールへの入り方を直そうとしても、スタンスを直そうとしても、なかなか頑固な癖が直りません。前に向かって振るというシンプルなことができないのですから、相当な癖です。

 次にやはり子どもの頃からテニスをしているNさん。ファーストサービスは威力があるのですが、セカンドサービスを振り切れないでフォルトするか緩く山なりに打って叩かれるかなので直したいということ。解決策は当てにいくのではなく、しっかり振って回転をかけるということで、そのためには今は前に上げているトスをもっと自分の近くに上げるというのがプロのアドバイス。見ていると、言われた通りの良いところにトスが上がればきれいにスライス回転がかかったサービスが入るのですが、やはり長年の癖なのかどうしても前にトスを上げてフラット気味に打ってしまいます。自分自身が感じる「良いトス」を脳内でリセットできれば良いのですが簡単にはいかないようです。

 レッスン会常連のIくんは以前から課題のミドルからハイのフォアボレー。腕を伸ばして真横で打つ癖を直すことに。球出しではプロのアドバイス通りにラケットを立ててセットして肘を曲げて身体の前で捉えて足で押すということができたのですが、いざゲームになると途端にいつもの癖が出て身体の真横で打って相手に緩いチャンスボールを渡してしまいます。Iくんもテニス歴が30年近いので、一朝一夕には悪癖を直せそうもありません。

 最後にSくん。こちらもセカンドサービス。入れにいって常に大きくフットフォルトをしているのですが、プロが指摘する修正すべき点は正面を向いて当てにいってしまうから。打つ時に身体の横に出してしまう右足を左足の後ろに寄せて身体を開かないようにして打つことで右足左足ともコート内に入っていって打つ癖がおさまりました。これでもう大丈夫かと思いきや、ゲームになったら次第にまた元のフォームに戻っていってしまいました。Sくんは30年以上テニスをしていますから染みついた癖も相当頑固そうです。

 わずかひとり15分のレッスンで頑固な汚れ、いや癖を消すのは限界があります。僕もサービスを変えるのに3年間もプロにずっと教えてもらいながら少しずつ修正していきました。それでもまだちょくちょく昔の癖が出てきます。まだ変な癖がつく前の初級者のうちに正しいフォームを教えてもらうことがどれだけ大事か、つくづくこうして実例を見ていると痛感します。



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