幹事クリタのコーカイ日誌2022

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3月29日 ● 最終回らしくない『ミステリと言う勿れ』。

 今クールでもっとも人気を集めていたドラマ『ミステリと言う勿れ』が最終回を迎えました。もっとも原作ファンとしては、原作が全然終わっていないのに、まともな最終回なんてできないだろうと予想していましたが、予想以上に中途半端な終わり方でさすがに驚きました。もうちょっと「らしく」終わらせることはできるだろうに、せっかく面白いドラマだっただけになんだかなぁという気がします。

 原作のエピソードを切り貼りしているドラマなので、原作では初期のエピソードである「つかの間のトレイン」を最終回に持ってきても変ではないのかも知れませんが、と言って最終回に相応しい大ネタでもありません。これは最終回後半が我路がメインで主人公の整の出番が少ない横浜連続殺人事件のエピソードの続きを持ってくる都合上、整のエピソードを前半に入れ込まないとバランスが取れないから無理に入れたのでしょう。

 そしてその後まったく整は登場せずに、ずっと我路がメインで話が進み、最後にふたりが会う場面に2分ほど出てきて終わり。原作を読んでいるから「やっぱりそうなっちゃうか」と思いますが、原作を知らない人からしたら中途半端なモヤモヤだけが残ってしまったことでしょう。続編を作ることは決めているのでしょうが発表していませんし、なんだかフジテレビの計算だけが前面に出てしまっていました。

 思い出したのは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』のエンディングです。あの映画はPART3も同時に撮影してあって、そのつもりで上映していたから良いですが、こちらは続編の発表もしていないのに続編ありきのエンディングです。そもそも原作がそこまで進んでいないのですから続編もしばらくは作りようがないでしょう。だったらもう少しきちんとそれらしい終わり方をしておけば良いのにと思います。

 原作のエピソードでまだドラマ化しなかったものがいくつかありますから、それも含めて続編ではドラマ化していくことになるのでしょうが、それにしたって1クール分のネタが揃うまではまだまだ時間がかかることでしょう。続編は1年後は無理で、早くても2年後くらいかなと予想しています。



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