幹事クリタのコーカイ日誌2022

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3月19日 ● 教える力と教わる力。

 今日はサークル恒例の山本麻友美プロのレッスン会でした。僕は運営サポートに回って球出しをしたりしていたのですが、レッスンを受けた4人のメンバーそれぞれの様子を見ていて、教える人の力量も大事ですが、教わる人がそれをきちんと受け取る力があるかないかも上達のスピードに大きく影響するということを改めて感じました。

 今日レッスンを受けた4人のテーマはそれぞれスマッシュ、ボレー、フォアハンド、サービスと、テニスの基本的な技術でした。もちろんメンバーは初心者ではないので、ある程度はできている中で、さらにレベルアップしていくにはどうしたら良いかというレッスンです。山本プロのアドバイスは相変わらずその辺のテニススクールのコーチが言わないような的確なもので、それぞれのレベルや個性に合わせて、短い時間で改善できるようなヒントを与えてくれます。

 僕が横で聞いていると「なるほど」と納得するようなことばかりなのですが、それを受け取る側はちゃんと理解できているのかいないのかわからない人もいます。教えられたことができない人と言うのは2通りあって、言われた通りに体がうまく動かせないタイプと、言われていることの本質をきちんと理解できない理解力のないタイプです。前者はもう繰り返し繰り返し練習するしか手がありません。器用な人がすぐにできるようなことでも不器用な人はずっと努力を続けるしかないのです。ただそういう努力型の人は一度身につけたら愚直にそれを続けるので迷いがないのが良いところでもあります。問題は後者で、理解できなければ理解できるまで食い下がれば良いのですが、人によっては「わからない」が言えなくて、わかったような顔をしているだけというタイプがいます。

 もちろん人生の中のいくつかの場面では、わかったような顔をしてその場をやり過ごすことが無駄な労力を使わない手段として良い時もあります。しかし何かを本気で学ぶという時にはそれは一番時間とお金の無駄です。なのにその場限りのわかったふりをしてしまうのは、もうそれが体に染みついてしまって習い性になってしまっているのでしょう。長年そうやって面倒な場面をやり過ごしてきたので、もはや無意識のうちにそういう対応をしているように思えます。残念ですが「教わる力」を子どもの頃から育ててこなかったツケが回ってきてしまっているようです。本人が気づいて意識変革をしていければ良いのですが、年を取れば取るほど難しいだろうと思います。

 ちなみに横で聞いていて今日僕にとって一番良いヒントになったのは、スライスサーブとフラットサーブの打ち分けをする時の指の使い方でした。スライスサーブは小指、フラットサーブは人差し指を意識して力を加えると良いそうです。今日少し自分で試してみたら「おー!」と思いました。



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