幹事クリタのコーカイ日誌2021

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3月9日 ● サッチモ版のサニーサイド。

 今日の「カムカムエヴリバディ」でるい(深津絵里)が傷心のひなた(川栄李奈)に「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を歌うシーンがありました。この曲は安子(上白石萌音)の時からずっとこのドラマの象徴として使われてきた重要な曲ですが、ひなた編になってからはあまりドラマ中で取り上げられてきませんでした。ここにきてようやくひなたの名前の由来となった曲だということを、るいからひなたに説明されました。

 深津絵里はアカペラでゆっくりとこの曲を歌いました。デビュー当時はアイドル歌手でもあった深津ですが本職は女優。でもさすが名女優という表現力だったと思います。押しつけるわけでもなく、そっと寄り添うように優しくアカペラでジャズを歌うというのはかなり難易度が高いと思います。「歌は語るように、セリフは歌うように」と昔はよく言われましたが、深津のサニーサイドを聴いていたらまさに語るような歌でした。

 ところで「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」はスタンダードナンバーだけにやたらと多くのバージョンがあります。僕もいま発表会に向けてこの曲を練習しているので、YouTubeでいろいろなサニーサイドを聴き比べました。このドラマで使われているルイ・アームストロング以外にもベニー・グッドマンもカウント・ベーシーもソニー・ロリンズもエラ・フィッツジェラルドもジュディ・ガーランドもフランク・シナトラもロッド・スチュアートも録音を残しています。どれも良いので好みだと思いますが、それぞれ癖が強くてバラバラ。聴けば聴くほど訳がわからなくなりました。

 特にドラマのサッチモ版でしかサニーサイドを聴いたことない人が別バージョンを聴いたら、違う曲かなと思うほどメロディーラインが違います。興味がある方はぜひ聴き比べてみることをお勧めします。



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