幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月26日 ● プーチンの暴走。

 キエフの高層マンションにミサイルが撃ち込まれる動画は衝撃的でした。こうしたロシアのウクライナ侵攻に対して世界中で非難が高まっています。渋谷などでも抗議デモがありましたが、欧米だけではなくロシア国内ですら反戦の声が上がっていて、国家も個人も声を上げていないのは中国だけではないかと思うほど広がりを見せています。これほど非難の声が上がることは素晴らしいことです。核攻撃の可能性すらちらつかせているプーチンに武力で対抗することは、ひとつ間違えば第三次世界大戦のような恐ろしい結果を招く可能性も否定できないので、核のボタンを押させないようにあくまでも平和的に大きな声を上げ続けていくことが大事だと思います。

 多くの識者が指摘しているようにプーチンの頭の中は20世紀初頭で止まっているようです。軍事的パワーが全てを解決すると思っているようですし、弱い国に主権はなく強国が支配下に置いても問題ないと考えています。プーチンの脳内ではそれは「支配」ではなく「保護」なのでしょう。旧ソ連の国家は全てロシアの子分であって親分に逆らうような真似は許せないから体制を変えて言うことを聞くように「躾」していこうとしているように思われます。

 しかしそんな100年前の発想に賛同してくれるのは今や習近平だけであり、他の国では「ヒトラーか」「帝国主義時代から変わっていない」などと言われて呆れられています。ただ頭の中が古いままなので、21世紀の常識を説いてもプーチンは理解しないし届くこともないでしょう。届くとしたら実際に国際的な孤立と経済的不利益を被ることでしか方向を転換させることはできないだろうと思います。ただそれを各国政府が徹底するためにはやはり国際的な世論の高まりによる後押しが必要です。

 怖いのはプーチンがウクライナを占領しゼレンスキー政権を倒して親露政権を立てるだけで満足するかどうかです。それで停戦となればまだしも、以前から主張しているNATOの東欧のミサイル基地の撤去を求め、実施されない場合にはNATOの基地を攻撃するかも知れないということです。そこまでする可能性はさすがに低いだろうと思いますが、万が一にもそんなことになったら本格的な軍事衝突が起きてしまいます。何としてもその前にプーチンの暴走を止めたいところです。



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