幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月25日 ● ジョコビッチ1位陥落。

 ジョコビッチが史上最長の361週にわたって維持してきた世界ランキング1位の座から陥落することが決定しました。現在2位のメドベージェフが1位になります。ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレーの「BIG4」以外の選手が1位になるのはロディック以来で何と18年ぶり。いかにこの4人が男子テニス界を長期にわたり支配してきたかがわかろうというものです。この18年間は異例、もしくは異常な18年間でした。

 今回ジョコビッチが陥落するのは、彼が衰えたからではありません。新型コロナのせいです。ワクチン接種を拒否しているジョコビッチは1月の全豪オープンにすったもんだの挙句に出場できませんでした。昨年の全豪優勝の2000ポイントを丸々失ってしまった上に、他の大会にも参加できず試合勘が失われたまま出た大会で早期敗退を喫してしまっては1位の座を失うのも仕方ありません。

 しかも全仏もウィンブルドンも、また他の大きな大会にもジョコビッチはこのままでは参加できないので、ランキングは下がる一方になりそうです。もちろん今後ジョコビッチがワクチンを打てばまた1位奪還も可能だと思いますが、ジョコビッチは改めてワクチンを打たないことを明言しています。ワクチンを打つか打たないかは個人の自由なのでそれは尊重されるべきだと思いますが、大会側がワクチンを打たない選手を参加させないとすることもまた尊重すべきですから、今後も平行線をたどることになりそうです。

 ナダルが全豪で奇跡的な復活優勝を遂げましたが、フェデラーはもはや引退が秒読みの段階でしょうし、マレーは相変わらず故障からの復帰に苦闘しています。長らく続いた超人たちの時代もいよいよ終焉を迎えようとしているように思えますが、もしコロナが収束してワクチン未接種でも大会に参加できるようになったら、ジョコビッチがまた一気に復活してくるかも知れません。なにせ異常なテニス超人たちなので、なにが起こっても不思議はないでしょう。



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