幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月20日 ● 北京冬季五輪閉幕。

 終わってみれあっという間だったという印象の北京冬季五輪。拝金主義のIOCバッハ会長と中国、ロシアとの癒着が垣間見えてオリンピックの印象が東京に続いてさらに悪化した大会でした。ドーピング問題や各種目で疑惑のジャッジが続出し、かつての「平和の祭典」だったオリンピックのイメージがかなり損なわれてしまいました。

 さてそんな北京大会でしたが、日本選手団は昨年の夏季東京大会に続き冬季でも大活躍でした。メダル獲得数は、金3、銀6、銅9の計18個と過去最多を更新しました。昔は冬季五輪なんて1998年長野(10個)および長野に向けて強化をしていたアルベールビル(7個)、リレハンメル(5個)を除けばメダルはせいぜい1〜2個という時代が長く続いていて、2006年のトリノでもまだメダルは荒川静香の金1つだけ。それが2010年バンクーバー(5個)以降、ソチ(7個)、平昌(13個)、そして今回の北京(18個)とメダル獲得数は近年ずっとうなぎのぼりです。

 特に金メダルを獲得した平野歩夢、小林陵侑、高木美帆はそれぞれに素晴らしい活躍でした。平野は2本目の不公平とも思える採点を乗り越えての完璧なパフォーマンス、小林は個人でも団体でも全てミスをしないパーフェクトなジャンプを繰り返し日本のジャンプ陣を牽引しました。そして高木は専門化が進む時代に逆行するオールラウンダーとして5種目で金1、銀3。高木の活躍は大谷翔平の二刀流を想起するほどのものでした。

 またメダルには届かなかったものの、今大会で強く印象に残ったのは羽生結弦と高梨沙羅でした。どちらも長く日本のみならず世界の第一人者として競技を引っ張ってきましたが、今回は不運も重なって4位が最高でした。それでも最後までチャレンジを貫いた姿勢が感動を呼びました。今後この2人が競技を続けるのかどうかも含めて注目されていますが、できることならまたここからの復活を遂げてほしいと願っています。



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