幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月13日 ● 大河ドラマと朝ドラ。

 いま放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と朝ドラ「カムカムエヴリバディ」がどちらも面白くて毎回放送が楽しみです。大河ドラマは三谷幸喜、朝ドラは藤本有紀という、どちらも手練れの脚本家が書いていて、ストーリーもキャラクターもセリフ回しも小ネタも面白いというのが共通点。やはりドラマはまず第一に脚本が面白いかどうかが勝負だということを改めて痛感させられます。

 ただ脚本だけではなく、どちらのドラマもその脚本を具体化している演出やカメラ、照明、小道具、衣装に至るまでスタッフの力がまた見事に結実していることも見逃せません。「鎌倉殿の13人」は特に照明が抜群です。映画ではなくテレビドラマでここまで明暗を巧みに使っている作品は久しぶりに見た気がします。三谷幸喜の脚本がシリアスとコメディの融合なので、それをまた照明でより盛り上げていると思います。

 「カムカムエヴリバディ」は時代ごとに合わせた小道具の揃え方が絶妙です。よくぞ大正、昭和初期、戦後、高度成長時代、そして今の80年代とそれぞれの時代を表現している小道具や衣装、そしてセットまで再現しているものだと、その力の入れ具合には感心してしまいます。それに加えてラジオやテレビの番組の扱い方も達者で、これはどこまでが脚本家の指示で、どこからが演出家の意図なのかわかりませんが、当時を生きていた人間には堪らないものがあります。NHKの番組だけではなく「全員集合」など民放の番組まで扱われているのですから妥協がないなと思います。

 大河ドラマはまだ始まったばかりですが、朝ドラはいよいよ最終コーナーにさしかかってきています。これまでの伏線が一気に回収されていくのだろうと予想していますが、それをどう視聴者に見せてくれるのか楽しみです。



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