幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月8日 ● 誕生日に感じたこと。

 誕生日というのは何歳になっても「めでたい」ものなのか、実は若い頃から気になっていました。「めでたさも中くらいなりおらが春」というのは有名な小林一茶の句ですが、年を重ねるにつれて誕生日がきてもそういう心境になるのかなという予想をしていました。「もうこの年になるとめでたくもないよ」というテンプレなセリフも何回も聞いたことがあります。

 実際に61回目の誕生日を迎えて、まだ一茶の句の心境には至っていないかなという気がします。もちろん、これは年齢よりも個人差が大きいということはわかっています。それに「中くらい」な気持ちも全然ないわけではありません。還暦を過ぎて「おじさん」ではなく「おじいさん」に近づいているのは感じていますし、実際に身体のあちらこちらに加齢による影響が出ています。周りの扱いも以前に比べたら丁寧になったというか、年長者扱いされることが随分と増え、さらには同い年の訃報も多くなりました。

 反面、若い頃に想像していた60代に比べると、自分で言うのもなんですが随分と元気で若々しいです。未だにテニスでは20代30代と一緒にテニスしています。音楽も懐メロだけではなく、最新のヒット曲も相変わらず聴いていますし、若者向けのバラエティやドラマ、YouTubeも見ています。それに新しいことにチャレンジする気持ちもまだ失っていません。「50の手習い」でサックスやピアノを始めましたが、「60の手習い」でボーカルのレッスンも受け始めました。新しいことを始めると新しい友人ができるのもまた嬉しいです。もちろん本当の若者とは違いますが、想像していた60代ともちょっと違ったということです。

 若い頃はみんな似たような感性や知識で生きていましたが、年を重ねるほどに同世代でもバラバラに離れていって感じ方も興味も大きく違ってきます。最初はみんな真っ白なキャンパスだったのに、絵の具を塗り重ねるほどに違う絵ができてくるのに似ています。60代の10年間にさらに絵が違ってきちゃうんだろうなと思うと、70歳になった時にどんな絵が描かれているのか楽しみです。もちろんまだ70歳でも完成ではないだろうと思いますが、とりあえずは61歳なりの絵の具を塗り重ねていこうと考えています。



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