幹事クリタのコーカイ日誌2021

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2月2日 ● 弱すぎる東大王。

 もう昨年あたりから「東大王」が面白くないというネット上での声が目立ちます。以前からこの番組を面白くないという人たちは「問題が難しすぎる」という声が多かったのだろうと思いますが、今は「問題が東大王らしくない」という声の方が目立ちます。難易度の高いクイズを瞬時に答える東大王たちのファインプレーを楽しむ番組だったのですから、「問題が難しすぎる」層は離れていくのは仕方ないのですが、難しいことに意味があったのに問題レベルの低下は致命的です。

 しかも最近では難易度が下がった問題を東大王たちが答えられずに芸能人に負けています。今日の2時間スペシャルなど手ひどい惨敗を喫していました。クイズ番組御用達の芸能人たちが昔よりは強くなったということもありますが、それよりも東大王たちが弱すぎることが敗因です。もはや東大王たちの常人離れしたクイズ力を見せるという番組のコンセプト自体が成立していません。

 こうなったのはもちろん初期の優秀なメンバーが次々と卒業していったせいですが、それを補うメンバーの選び方にテレビ局の邪な意向が入り過ぎました。第2の鈴木光を発掘しようとルックス優先で候補生を選んだためクイズ力が決定的に足りないのです。恐らくテレビ局のスタッフはルックスは変えられないけれどもクイズ力は優秀な東大生たちなら勉強すればすぐにアップするだろうと考えたのでしょう。だとしたらクイズ番組を作っていながらクイズを舐めています。

 確かに漢字や世界遺産の知識のような限定的な分野ならある程度ガリ勉すれば比較的短期間で覚えられるかも知れません。しかし世の中のありとあらゆる事象を対象とするクイズでは、日頃から知識に対する探究心や好奇心が旺盛で、マニアックなまでの知識のコレクターにならなければ簡単にクイズ力など上がらないのです。見た目が良くてちょっと賢いだけの東大生が、芸能界を長年生き抜いてきていて、なおかつクイズ番組で活躍してレギュラーを取ろうとしている海千山千の芸能人相手に、番組収録という特殊な環境の中で勝つと言うのは簡単なことではありません

 かつての東大王たちのクイズ力を100とするなら(細かく言えば水上が100なら伊沢、鶴崎は95、鈴木、林は90くらいだと思いますが)、例えばクイズマニアの僕のクイズ力は75くらいなものです。カズレーザーや富永美樹、ロザン宇治原あたりのクイズ芸能人も65〜75くらいでしょう。鶴崎をのぞく今の東大王たちは実力にばらつきがありますが60〜80程度に思えます。それでは番組のように東大王にハンデをつけたら負けるのも仕方ありません。今は鶴崎が大将として頑張っているので勝ったり負けたりですが、もし鶴崎がいなくなったら後はちょっとクイズが得意な普通の大学生ばかりです。

 東大王を立て直すならルックス優先の今の選抜方式を改めて、本当にクイズが強い大学生を東大に限らずに集めた方が良いでしょう。「東大王」の名を捨ててでもレベルを爆上げして、「難しすぎる」と一般視聴者に言われて初めて東大王だと思います。



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