幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月13日 ● NHKの視聴率。

 昨年末の紅白歌合戦の視聴率が史上最低だったということで、とやかく言われています。また先日スタートした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」初回の視聴率が低かったことも話題になっています。しかし、視聴率が低かったからと言って内容がダメだったかというと、そういうわけでもなく、僕は昨年の紅白はこれまでよりずっと音楽番組として見応えがあったと思うし、「鎌倉殿の13人」もシリアスとコメディの緩急がついていて面白かったです。

 まず今どきまだ世帯視聴率をとやかく言うことがズレています。録画して見ている人も多いですし、例えば大河ドラマはBSでも放送していますし見逃し配信で見ている人もいます。特にドラマはオンタイムの世帯視聴率だけで云々するものではありません。また紅白はそもそも大晦日の夜に家族揃ってテレビを見るということが少なくなっています。昭和なら全世帯の90%くらいが大晦日にテレビを見ていたかも知れませんが、いまどき半分くらいしか見ていないのではないでしょうか。だったら30%台の視聴率だとしても占拠率はかなり高いことになります。

 そして視聴率によって広告収入が変わってくる民放と違って、NHKはそもそも視聴率にこだわらないで番組を制作できる立場です。NHKに求められるのは視聴率の高さではなく番組の質であり、公共性、公益性のはずです。それなのにマスコミが視聴率の低さをもってして番組内容をとやかく言うのは全くのお門違いです。NHKに対して注文をつけるならそこじゃないだろうと思います。

 どうせ騒ぐなら「河瀬直美が見つめた東京五輪」なるドキュメンタリー番組での字幕問題をもっと追及すればいいのにと思います。ここで詳しく書くのは省きますが、あれはなかなか根深い問題がありそうです。NHKに毎月受信料を払い、かなり多くのNHKのドラマやバラエティを見ている身としては、視聴率に流されず良質な番組を作り続けて欲しいですし、政治的な中立を極力貫いてほしいと願っています。



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