幹事クリタのコーカイ日誌2021

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1月11日 ● ドラマ「ミステリと言う勿れ」初回感想。

 今クールの月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」の初回を見ました。原作はいまの少女マンガの中でもトップクラスに面白い田村由美の同名作品。少女マンガと言っても連載されているのが「月刊フラワーズ」だから少女マンガの括りに入っているというだけで、中身は完全にミステリーです。「7SEEDS」を連載中から並行して読み切りで描かれた安楽椅子探偵モノですが、既に10巻まで発売されています。

 原作が舞台劇を意識したマンガなので映像化には比較的向いている作品ではありますが、キャラクター造形がしっかりしているだけにドラマ化するにあたってキャスティングはかなり重要です。恐らく今回のキャスティングは原作ファンには「違う!」と否定されているのではないかと想像されます。菅田将暉もちょっと違うし尾上松也はかなり違います。筒井道隆も本来は違いますが今作ではよく原作のイメージに寄せています。遠藤憲一はさすがというべき演技でした。伊藤沙莉はもともと原作でも薄いキャラなのでちょうど良い感じです。

 第1話の終わりから次の「バスジャック事件」のエピソードに入っていますが、永山瑛太が超絶美形の大学院生役なので原作ファンには「違う」と強く否定されているのではないかと心配です。この役はずっと続く大事な登場人物だけにファンの思い入れも強いので大丈夫かなと思います。彼の演技力で今後ファンを納得させられるかどうかわかりませんが、なぜもっと若いイケメン俳優を使わなかったのか謎です。中川大志とか間宮祥太朗とか吉沢亮とかいるでしょうに。

 キャスティングの話ばかりになるのは、第1話ではほぼ原作通りの脚本だったからです。緻密な原作だけに下手な改変をすると話が破綻してしまいますから仕方ないのですが、今後はドラマならではの部分も多分入れ込んでくると思います。すでに次のエピソードでは主人公が美術展のチケットを落とすという原作にはない展開になっていますから、次回以降どういう脚本になっていくのか楽しみです。完全に原作通りに進むのならドラマ化する必要をあまり感じませんが、かと言って原作から離れすぎるわけにもいかないでしょうし、脚本家の相沢友子の腕の見せ所でしょう。

 昨年日本テレビでドラマ化された「ハコヅメ」は上手くドラマ化していました。戸田恵梨香もちょっとイメージが違うかなと思いましたが、彼女の演技力で見事に原作のキャラを具現化して作り上げていました。「ミステリと言う勿れ」も菅田将暉に大いに期待して見たいと思っています。



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