幹事クリタのコーカイ日誌2021

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12月31日 ● 紅白歌合戦雑感。

 今年も大晦日恒例となった紅白歌合戦の雑感を。まず今年は昨年以上にすっきりした構成になっていてとても見やすかったという印象です。かつてあったやたらと企画をてんこ盛りにして歌を聴かせたいのか妙なバラエティを見せたいのかわからなかった時代に比べたらかなり歌番組として「まとも」になりました。お笑い芸人をたくさん出したり、朝ドラや大河ドラマとの連動で番宣半分の妙な小芝居を見せたりもなく、また演歌歌手のバックでアイドルが踊ったりという演出もありませんでした。

 もちろんまだ東京五輪開会式の劇団ひとりの小芝居を再現したり、エヴァンゲリオンのところで大泉洋を使った変な演出があったりと、昔の名残りがなかったわけではありませんが、最小限に抑えられていたことは良かったと思います。ただあの「クールジャパン」の企画のところは鬼滅もエヴァも要らないかなとは思いました。すぎやまこういち追悼の意味でドラクエパートだけで十分だったと思います。

 個人的に良かったパフォーマンスは、まふまふ「命に嫌われている。」、BiSH「プロミスザスター」、乃木坂46「きっかけ」、藤井風「きらり」、鈴木雅之「め組のひと 2021紅白ver.」あたりでした。初出場組はみな鮮度が高く、乃木坂は生田絵梨花の卒業ということでメンバーの心がこもっていましたし、鈴木雅之は桑野の復帰が感動的でした。

 今年の紅白のテーマは「カラフル」ということで、そろそろ男女別の歌合戦という形式がいよいよ時代にそぐわなくなってきたということが鮮明になりました。NHKも限界を感じているのがテーマからも窺えます。一応紅白の勝敗はつけましたが表彰も優勝旗もありませんでした。来年か再来年にはもう男女別のチーム分けもなくなりそうです。その時に単なるマイチェンにとどめるのか、「紅白歌合戦」というタイトルも改めて全く新しい音楽番組にするのかどうかも注目です。



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