幹事クリタのコーカイ日誌2021

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12月9日 ● 名古屋フィッカデンティ監督解任。

 名古屋グランパスはこの2シーズンかなりの好成績を残し、ベンゲル時代、ストイコビッチ時代に続く3回目の黄金時代が到来するかという印象でした。もちろんその功績はフィッカデンティ監督にあります。2019年9月、成績不振で解任された風間監督の後任として名古屋の指揮官に就任し、瀕死のチーム状態からJ1残留を果たすと、昨シーズンはリーグ3位と大躍進。さらに今季はACLでベスト8、そしてルヴァン杯で初優勝し、2010年のリーグ優勝以来となる11年ぶりのタイトルをもたらしました。

 契約は来季まで残っているので当然続投するものと思われていましたし、つい先日まで本人もトヨタも残留で話をしていました。ところがここにきて突然の解任です。訳がわかりません。憶測すればフィッカデンティが今季の結果をもとに大幅な報酬増を要求したのだろうとしか思えません。ただ違約金を払ってでも解任した方が良いと思わせたのですから、金額の折り合いがつかなかったというだけではなく、名古屋の伝統とも言える「お家騒動」がまたあったのかも知れません。

 フィッカデンティのサッカーが浸透した来季はリーグ優勝も狙えるのではないかと期待していただけに本当に解任は残念です。後任は長谷川健太。これまで清水、ガンバ大阪、FC東京と監督を歴任してきました。そこまで華々しい実績があるわけではありませんが堅実な選択ではあります。フィッカデンティからの長谷川という監督交代はFC東京と全く同じルートです。サッカーのタイプが守備的という点ではやりやすいのかも知れません。

 後は選手の補強次第でしょう。監督に金をかけなかった分、良い選手を取ってきて欲しいものです。なにせリーグでもトップクラスの裕福なチームなのですから。



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