幹事クリタのコーカイ日誌2021

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12月10日 ● 乃木坂46の世代交代。

 モーニング娘。以来、多人数のアイドルグループは卒業という名の世代交代をして延命を図ってきました。通常アイドルの賞味期限は10代半ばから20代前半まででしょうから、せいぜい数年から長くても10年。しかしAKB48はすでに16周年、乃木坂46も10周年を迎えています。かなり長寿のアイドルグループですが、やはり初期メンバーが抜けていくたびに弱体化していることは否めないのも事実です。

 2005年12月にスタートしたAKB48は次々と新しいメンバーを加えて巨大化し、卒業していった初期メンバーを補うようにしてきました。人気の中心だった前田敦子が卒業し、続いて板野友美、篠田麻里子、大島優子、そして高橋みなみが卒業した2016年あたりでパワーが衰えたのは明らかでした。ちょうどデビューから10年が過ぎた頃です。指原莉乃や島崎遥香、山本彩などで延命したものの2017年に渡辺麻友が卒業して完全にパワーダウンしてしまいました。

 乃木坂46もやはり10周年の今年に初期の人気メンバーが続々と卒業しています。昨年の白石麻衣の卒業以降、堀未央奈、松村沙友里、高山一実が卒業し、年内をもって生田絵梨花も卒業、来年早々に星野みなみと新内眞衣が卒業すれば残る1期生は4人、2期生は3人になってしまいます。乃木坂46がグループとして世代交代へとはっきり舵を切ったのが2021年でした。

 今年のシングルの表題曲センターは26枚目「僕は僕を好きになる」が3期生・山下美月、27枚目「ごめんねFingers crossed」が4期生・遠藤さくら、28枚目「君に叱られた」が4期生・賀喜遥香でした。また先月に3期生の梅澤美波がグループで初めて副キャプテンに就任しました。キャプテンの1期生・秋元真夏の卒業がちらつく中で、後任を託そうと言う意図でしょう。年内に5期生の加入もあるようですし、2022年のどこかで完全に3期生&4期生による世代交代した体制が固まるのだろうと思います。

 AKB48に比べたらかなりゆっくりと着実な世代交代のやり方です。乃木坂46はAKB48から学んだところが大きいのがわかります。うまくいった部分といかなかった部分をちゃんと研究しています。運営側がそれだけしっかりとしたロードマップを作っているのでしょう。ただ、それでもやはり1期生のパワーを上回れるかというと、なかなか難しいというのが現状で、徐々に下り坂になっていくことでしょう。

 しかも最近は身内の日向坂46にかなりポジションを食われているところも多く苦しい立場です。これも自分たちがAKB48からそのポジションを奪ってきた過去があるわけですから、当然の宿命ではあるのですが。



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