幹事クリタのコーカイ日誌2021

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11月27日 ● 僅かな差が勝負を分けた。

 稀に見る大接戦の日本シリーズはヤクルトが第6戦で延長12回に決勝点を上げて粘るオリックスを突き放して勝利、20年ぶりの日本一を決めました。どちらも気迫に溢れた投手陣が相手打線を抑え込んでいましたが、ほんの僅かな差でオリックスからヤクルトが勝利をもぎ取ったという結果になりました。

 今日の第6戦は流れはオリックスにあるかと思いました。エース山本のピッチングが素晴らしく、毎回のように先頭打者を塁に出しながらもピンチを切り抜けて9回141球1失点の熱投。特に味方内野手がエラーを重ねた6回のピンチをゼロで抑えた以降の気迫に溢れた投球はヤクルトファンすら魅了するものだったと思います。

 ただそのオリックスの守備の不安定さが結局12回の決勝点を与えてしまいました。2死でランナーもなし。あと1人アウトにすれば負けはないという有利な状況からヒットを打たれバッテリーエラーで2塁に進塁を許し、ポテンヒットで決勝点。パスボールが敗因となったのです。守備力の僅かな差ですが決定的な差になりました。

 もちろんチャンスにタイムリーが出ないオリックス打線にも問題はありましたが、それも代打の切り札の使いどころという采配の差が勝負を分けました。オリックスはジョーンズを9回に2死2塁で起用したものの当然のごとく申告敬遠されてしまいます。結果としては無得点で延長に突入して切り札の無駄遣いになってしまいました。対してヤクルトは川端を12回2死1塁で起用してパスボールの後に決勝タイムリー。切り札を最後まで取っておいたヤクルト高津監督の勝負勘が冴えた采配勝ちです。

 似たようなチーム同士が死力を尽くした日本シリーズ。僅かな采配と守備力の差が勝者と敗者を分けた戦いでしたが、これだけ僅差の白熱したシリーズはなかなか見られるものではありません。さすがペナントレースを堂々制した王者同士の素晴らしい日本シリーズでした。  



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