幹事クリタのコーカイ日誌2021

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11月13日 ● フィクション超えの藤井四冠達成。

 ついに藤井聡太三冠が竜王位を獲得しました。羽生善治の記録を抜いて史上最年少の四冠達成です。そもそも竜王と言うのは名人と並ぶ将棋界の最高タイトルですから、それ単独でも凄いことなのですが、19歳3ヵ月での四冠というのはもう凄すぎてマンガにも描けない規格外過ぎるほどの活躍です。将棋の世界に限らず、これほどデビュー時から並外れた活躍をした若者というのは簡単には思いつきません。サッカーのペレ(17歳でW杯優勝)かゴルフのタイガー・ウッズ(21歳3ヵ月でマスターズ初優勝)かというくらいのレベルです。

 しかもかつて天敵と言われた豊島将之前竜王に4連勝と圧倒しての戴冠です。8月の王位戦で豊島と対し王位を防衛した後、9月の叡王戦で豊島から叡王を奪取、そして今回の竜王戦でも豊島から竜王も奪取と完全に豊島を超えてしまいました。タイトル戦を3連続で戦って全て藤井が勝ったのですからもはや藤井の方が豊島の天敵となった感があります。豊島はこれで遂に無冠になってしまいました。

 豊島に通算13勝9敗、渡辺明三冠に8勝1敗、永瀬拓矢王座に7勝1敗と現在の「3強」を圧倒していて、もはや無敵と言って良いでしょう。そもそも四冠を達成したことがある棋士自体、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司九段、羽生善治九段だけ。谷川も羽生も永世名人です。レジェンド5人と10代で早くも肩を並べたのですから想像を絶する強さとしか言いようがありません。

 さらに言えば藤井はいま王将戦リーグでも4勝0敗とトップに立っているので、年内に五冠を達成する可能性もあります。米長も谷川も四冠どまりですから、大山、中原、羽生という歴代トップ3と並ぶことになります。末恐ろしいとはまさにこの藤井のことです。羽生のもつ通算99期のタイトル獲得を破るとしたら藤井しかいないでしょうし、きっと早々に破りそうな予感すらします。年平均5期ずつタイトル獲得していったら20年です。まだ藤井はその時に39歳なのですから。



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