幹事クリタのコーカイ日誌2021

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11月12日 ● 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」。

 NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まって2週間。期待通りの面白さです。視聴率的にはあまり良くなかったようですが、朝ドラのスタート時点の視聴率は前のドラマをどうしても引きずってしまいますから仕方ありません。個人的には大阪制作ドラマはコテコテの時はどうも性に合いませんが、今回くらいの関西風味なら程よいユーモラスさがあって馴染みやすくて良い塩梅です。

 今回は朝ドラ史上初めて100年間、3代のヒロインのドラマということです。主演も上白石萌音、深津絵里、川栄李奈と3人が祖母から孫までを演じます。舞台も上白石の時は岡山、深津は大阪、川栄が京都ということで、大阪編はちょっと関西味がきつくなるかも知れませんが、深津絵里のキャラクターなら品良くまとまりそうです。

 まだ上白石の少女時代と淡い恋愛模様、そして近づく戦争の足音というところですが、何より今回の朝ドラの良さはテンポが良いことです。いつもならヒロインの一代記ですから、どうしても子ども時代の話が長くなりがちですが、三代を描くとなるとそんな悠長なことはしていられません。子役もほとんど使わずいきなり上白石萌音が登場。彼女の演技の素晴らしさを堪能しています。

 また今回は性悪な人物がほとんど登場せず、見ていて嫌な気分になることがありません。キャスティングも上手にはまっています。朝ドラですからそれなりに一流の俳優陣を使ってはいますが、主役級のビッグネームに頼っていないのも良いところです。登場頻度が高い俳優が甲本雅裕や大和田伸也、西田尚美、鷲尾真知子、濱田岳、段田安則、堀部圭亮といったいかにも脇を固めていますという感じのベテラン陣で、これも主演の上白石萌音を引き立てています。

 また上白石萌音の恋の相手役の松村北斗と村上虹郎、そして親友役の小野花梨の若手陣も良いです。松村はジャニーズとは思えないチャラついたところがない古風なキャラクターを好演しています。テンポの良さとともにこのキャスティングに二重丸をつけたいところです。オリジナル脚本で先の展開が見通せないドラマだけに、今後の大阪編、京都編も楽しみです。



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