長年SNSをやってきていますが、facebookやInstagramに投稿する写真はテニス6割、食事が3割、残りが犬か孫です。特にコロナ禍以降は遠出とかしませんから余計に偏りが激しく、週に２回はテニスコートの写真、週に１回はどこかでランチした写真、そして月に１〜２回犬か孫のほっこり写真という割合です。見ている人たちも「またか」と思っているでしょうが、載せているこちらも「またか」と思っています。

　なにせ毎日の生活が本当に代わり映えしないのですから、投稿する写真も代わり映えしないのは当たり前なんですが、じゃあ何か刺激的で目新しいイベントをしたいかと言われると、実はそれほど欲してはいないというところもあります。若い頃は「退屈な日常」が嫌いで常に新しい刺激を求めていました。若者の多くはそういうものだと思います。恋人を捨てて都会に行ってしまい木綿のハンカチーフを送るのも、都会には田舎にはない刺激が溢れているからです。

　ところが年齢を重ねるとともに、そんな「退屈な日常」の大切さを身に沁みてありがたいと思えるようになってきます。逆に刺激はメンタルの負担が大きくむしろ避けるようにすらなります。コロナ禍の生活スタイルは刺激が極端に少なく、いつもの日常が淡々と繰り返されています。さすがに刺激が足りないかなと思わなくもないですが、それにストレスがたまるほどではないのは、やはりそれだけ年を取ったということなのでしょう。

　とは言え年末には久しぶりにピアノとサックスの発表会も控えています。人前で演奏をするのはかなり刺激的で、ちょっと精神的にも圧がかかり始めています。そういう状況はイヤはイヤなのですが、たまにはそれくらいの刺激があった方がボケなくていいのかなと思って頑張ります。