幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月29日 ● 岸田勝利のプチ安心感。

 自民党総裁選は戦前の予想通りに岸田文雄の勝利に終わりました。一時期は河野太郎旋風が起きそうな気配がありましたが、やはり石破との連合は自民党内での反発が強かったようですし、小泉の跳ねっかえりが過ぎたということでしょう。1回目で1位岸田、2位河野となった時点で岸田の勝利は決まったも同然でした。高市も健闘したので、結果として自民党はやはり安倍麻生が今後もキングメーカーとして権力を維持していき、菅や二階は負け組ということになりそうです。

 河野では何をしでかすかわからないという警戒感がこういう結果になったのだろうと思いますので、自民党内はこの結果に安心したことでしょう。来たる総選挙も菅でなければある程度は戦えるから劇薬の河野まで使う必要はないという判断です。逆に野党にしてみても岸田なら何とかなると安心したことでしょう。河野石破小泉連合相手では野党は存在価値を失ってしまうところでしたから。それぞれが少しずつ安心したということになりました。

 岸田は総選挙受けする組閣を行うと予想されます。河野、高市、野田は今回の総裁選で顔と名前を売ったので当然入閣させて選挙の応援に走らせることでしょう。もっとも注目されるのは党人事、特に選挙を仕切る幹事長です。恐らく安倍や麻生の意向を受けた人事になりそうですが、あまりにも安倍傀儡政権感が出ると選挙で戦う時にマイナスイメージですし、だからと言ってやり過ぎることもできないでしょうから匙加減が難しいところです。

 あとは岸田が総裁選で語っていた経済政策をどこまで実現できるかに期待しています。小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換させる、と言っていましたが、果たして具体的に何ができるのか、実際に構造改革、成長戦略が実現できるのか、それもコロナ対策と一体化して日本経済を立て直せるのか、課題は多いです。



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