幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月25日 ● キープではなく上達。

 「ミュージックフェア」に森山良子が出ていました。デビュー55周年だそうです。その中で森山は今後について「今の状態をキープした上で、少しでも上達していきたい」ということを語っていました。73歳、すでにもう十分な実績を誇る大ベテランなのに、「キープ」だけでは飽き足らずまだ「上達」していこうとするモチベーションの高さ。すげぇなぁと感心すると同時に、自分もテニスや音楽について似たようなことを考えていると思いました。

 もちろん単なる下手の横好きな僕の趣味と、森山の本職である音楽を同一視するのはおこがましいのですが、それでも「キープ」だけではなく「上達」したいと考えていること自体は全く同じです。サックスやピアノはまだ始めて10年そこそこですから、まだまだ上達するのは当然のことですが、テニスに関してはすでに40年以上の歴があり、しかも60歳になって筋力、瞬発力、スタミナ、柔軟性、視力、バランスなどもろもろ衰えてきています。それでも上達したいと思います。

 ひとつには40年以上やっていてもまだ上達できる余地があると自分で感じているからです。サービスにしろボレーにしろストロークにしろ、もっと技術的にアップさせられるはずですし、戦術や観察力、メンタルも含めて「伸びしろ」はたっぷりありそうです。と言うか、この程度の実力でもう上は望めないなどというのはおこがましいにもほどがあります。

 もっと言えば「上達する」からこそ楽しいのです。これはライバルがいてその人に勝ちたいという競争的な意味合いではなく、自分自身がアップグレードしていく楽しさです。できなかったことができるようになり、下手だったことが少しでも上手くなることに喜びがあるし、それこそが長年続けられているモチベーションでもあります。あとはいかに大きな故障をしないで健康に続けられるかです。「無事是名馬」という意味が身に沁みてわかる年齢になってきました。



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