幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月12日 ● 浮力の素晴らしさ。

 腰痛でほぼ一日寝たきりの日曜日。寝返りこそできるようになりましたが、テーブルでの食事も体を前に傾けると痛いので、少しそっくりかえって食べています。洗面もトイレも前屈みになるので辛いです。日常生活というのは、どんなに偉い人でもそうそうそっくり返って過ごしているものではないことを実感できます。

 そんな中、一番極楽なのが湯船の中です。アルキメデスの原理「流体中の物体は、その物体が押しのけている流体の重さと同じ大きさで上向きの浮力を受ける」わけですから、僕の体積分の水の重さというと、頭を除いてもざっと約70kg程度の浮力を受けているわけです。そりゃ楽です。 腰にかかる負荷はゼロに近いですから、湯船の中で動いている限りにおいては水の抵抗くらいしか負荷はかかりません。

 ところがいったん湯船から出た途端に重力がズシンとかかってきて、思わずよろけそうになるくらいです。腰を痛めた人がプールでのウォーキングから始めるのは運動として理に適っていますが、健康であってもプールから出た途端に体が重くて疲れるのに、腰を痛めている時にはプールから出たら動けなくなりそうです。腰痛は陸上生活を始めてから生まれたそうですが、願わくば進化の過程を遡って海の中で生活できるように適応したいです。



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