幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月9日 ● 野党4党の政策協定。

 自民党総裁選のためにほとんど埋没しかかっている野党は、何とか忘れられないようにと立憲民主、共産、社民、れいわの4党が「市民連合」を介して会談して次期衆院選に向けた共通政策を締結しました。国民民主党が加わっていないあたりに野党間の溝の深さを感じさせますが、まずは共通政策を発表するとともに小選挙区での候補者一本化を進めるということで、最低限の戦う体制は整えたというところでしょう。

 いまマスコミは自民党総裁選一色でコロナ対策の報道すら2番手になってしまっています。自民党の広報を全マスコミを挙げてやっているようなものですから、総選挙では自民党が劣勢どころか有利になりそうな気配です。菅首相のままだったら野党が一気に押し込めたでしょうが、次の首相次第では自民党の圧勝さえあり得ます。結果が偏る小選挙区制度の怖さです。

 本来なら野党は菅政権の不手際さえ攻撃していれば敵失で勝てると計算していたのでしょう。それが菅退陣で一気に流れが変わってしまいました。だからこそ曲がりなりにも野党もまとまることができたわけですが、国民民主党が加わらなかったこともあって、結局立憲民主党が共産党の力を借りるというだけのことになりそうです。共産党にしてみればそれで大して議席が伸びるわけではないでしょうし、立憲はかなり共産党寄りの政策を呑まなければならないので、お互いに痛しかゆしのところはありそうです。

 自民党総裁選で岸田が勝つか河野が勝つか、意外や高市が勝つかはわかりませんが、誰が勝っても野党より新鮮さはあります。特に河野が勝った場合は野党は自分たちの主張と河野の日頃の主張がかなり重なっているので全く差別化できずに惨敗しかねません。結局菅は退陣することで自民党を救ったということで終わりそうな感じになってきました。何の苦労もせずにキングメーカーぶっている安倍が一番ニンマリということになりそうです。



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