幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

9月8日 ● 岸田の腰砕け。

 自民党総裁選に出馬するという岸田文雄。慎重、穏健と言われていますが、「腰抜け」「器じゃない」という評価もあります。安倍から菅へとバトンタッチされた前回総裁選では岸田派の領袖でありながら最初から「禅譲」を期待する弱気な作戦で、かなり周囲を落胆させたようです。しかし今回は早々に出馬を宣言し、その時点では森友学園問題の再調査について「国民が納得するまで努力をすることは大事だ」と力説するなど、らしくないファイティングポーズを取っていました。

 ところが菅が出馬を断念し、安倍が高市を支持するとのニュースが流れるとまたもやトーンダウンしてしまいました。財務省の決裁文書改ざんに関する再調査を「考えていない」と否定したのです。つい先日言ったことをくるりと手の平返ししたのは、安倍の機嫌を損ねたくないからでしょうが、何というチキンぶりかと思わざるを得ません。

 今回の岸田の最大のライバルは河野太郎です。前にも書いたように何をやるかわからない過激な改革派です。だからこそ国民や党員からの支持が高い反面、議員からは冷ややかな目で見られているわけですが、岸田が河野を潰したいなら、むしろ自分も改革を進めるという姿勢を示すことが一番です。安倍のポチになって安倍菅政権時代の負の遺産をそのままにしておくような態度は岸田についてのマイナス評価にしかなりません。

 それほど安倍が怖いのかと思われてしまったら、そんな人間が一国の首相に相応しいのかという疑問符がつくに決まっています。ますます河野を勢いづかせるだけだと思います。また野党は総選挙で「モリカケ桜」を争点にして自民党を追及してくることでしょう。それに対して「再調査しない」というのでは総選挙でも不利に働きます。真面目なのかも知れませんが、政治家としての勝負勘がない人だと感じます。そういうところだけは長けている小池百合子の爪の垢でもを煎じて飲んだらどうかと思います。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」