幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月6日 ● 河野・石破連合結成か。

 自民党総裁選の形が徐々に見えてきました。今のところ出馬しそうなのは岸田、河野、高市。野田はまだ推薦人20人の確保が定かならず、石破も出るか退くか状況を見ているようです。ただここにきて石破は河野を推すという話が持ち上がってきています。河野・石破連合です。もし実現すればこれはなかなかエキサイティングなことになってきます。

 河野と石破はどちらも党員人気、国民人気は高い反面、党内の議員からは遠ざけられています。どちらも頑固で自論ばかりを主張し、協調性や柔軟性がなく、人付き合いが下手だからです。遠くから見ている分には良いのですが、一緒に仕事をする仲間としてはやりにくいんだろうということは言動の端々から感じられます。その上、政治手法もラジカルかつエキセントリックです。派閥に馴染めないのも無理ありません。

 この2人が総裁選に出ればお互いの票を食い合うことは明らかです。河野はどちらかと言えばリベラルで、石破は元来は右寄りでしたが、今の支持層は重なるところにあります。そうなると穏健かつ慎重な調整派の岸田が有利になります。特にベテランや重鎮は岸田支持に回ることでしょう。極端な保守層狙いの高市はもともと勝つことが目的ではないので、いくら安倍が支持をすると言ったところで広がりに限界があります。岸田の有利は動きません。

 しかし河野と石破が手を組めば話は変わってきます。国民人気を二分するふたりの連合が実現し(さらに小泉進次郎も加わってきます)、急進改革派の自民党執行部誕生なら総選挙で野党に怯える必要はありません。選挙が不安な若手はこぞって歓迎です。河野・石破連合は世代交代を一気に進めるでしょうから、安倍や麻生ら既得権益を握っている重鎮やベテランにしてみれば断固阻止したいところです。恐らく高市を放置して岸田で彼らは一本化を図るかも知れません。

 もちろん石破が本当に河野を支持するのかどうかはわかりません。河野の後ろには菅もついています。石破も結局総裁選に出るとなれば、河野は善戦して負け、石破はまた3位以下の惨敗、岸田政権の誕生となることでしょう。どちらに転んでも岸田vs河野の決勝戦は変わらないと思いますが、決勝の結果がどうなるかはまだこれからの合従連衡次第というところです。野党にしてみれば河野・石破政権では全く勝ち目がないですから、とにかく岸田に勝ち上がってほしいでしょう。国民にとってもラジカル過ぎる河野はどうなんだろうと不安は残ります。



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