幹事クリタのコーカイ日誌2021

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9月1日 ● サービスの左手。

 テニスをプレイしている人ならサービスの左手(左利きの人は右手)の使い方について悩んだことがある人も多いと思います。教科書的に言えば、トスを上げた左手はそのまま上に真っ直ぐ伸ばしていわゆるトロフィーポーズを取り、次にその左手を勢いよく自分の左脇腹あたりに引き下ろす勢いを使って右手を振り上げ左右の肩を入れ替える動作をしてボールを打ちにいきます。

 左手を高く上げることでトスがぶれない、体を捻ることができる、タメを作れる、さらに下ろす勢いで右手を振り上げる速度を増す、打点を高くする、脇腹に収めることで体の開きを防ぐことができます。メリットばかりです。左手をうまく使えない初心者や初級者が羽子板のような打ち方になってしまうのはテニスコートでよく見かける光景です。逆に左手を上手に使えている上級者のサービスフォームは無理がなくとても滑らかです。

 もちろん左手だけではなくグリップや腕、肩、下半身の使い方などもいろいろとあるのですが、とにかくサービスというのはクローズドスキルだけに自分で勉強するだけでこうした理屈だけはどんどん強化されていきます。問題はその理屈を実際に体で表現できるかどうかです。素振りだけいくらカッコ良くても、実際にボールを打つとなると急にグダグダになる人が何と多いことか。テニスあるあるです。

 僕はずっとサービスの改良を山本麻友美プロに教わりながら3年くらいかけてやっていて、最近は不完全ながらも教わったことのいくつかをようやく体で表現できるようになってきたところです。体も開かなくなったし打点も高くなったし腕を大きく振れるようになってきたし下半身も使えるようになりました。ただ毎回動画を撮って気になっていたのは左手です。トスを上げた後の左手が曲がっていてカッコ悪いなぁと思っていました。

 今日山本プロに「左手を真っ直ぐ上げてキープした方が良いと思うんだけど」と相談したら、プロから「体の開きも抑えられているし打点も低くなっていないし下半身も使えているから今のままでも気にならない」と言われました。そう言われると悪い気はしませんが、でも動画を見ると「なんかカッコ悪い」というのが正直な感想です。試しに左手を高く真っ直ぐキープでサービスを打ってみると、タイミングがちょっと違うせいか、スイングスピードが上がるせいか、しばらくは打点が安定せずフォルトが多くなりましたが、慣れるにつれてコツはちょっとわかってきました。

 ということで、プロには別にやらなくてもいいんじゃない、と言われましたが、もう少しカッコつけたいのでチャレンジしてみるつもりです。



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