幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

8月31日 ● 音楽フェスの密。

 常滑市で開催された屋外音楽イベント「NAMIMONOGATARI」が、コロナウイルス感染対策が徹底されず、「密」な状態で開催されたことで批判の声が数多く出ています。報道などによれば、場内ではアルコール類が提供されていたそうですし、来場者の多くがマスクを外し大声を出しながら熱狂していたとか、出演アーティスがそれを煽っていたとか、イベント終了後には、複数のクラブでアフターパーティも行われていたとか。その通りならそりゃ問題だし批判されて当たり前です。 常滑市長がイベント主催者に抗議文を送ったというのも当然でしょう。

  このイベントには、Zeebra、般若、AK-69、Awich、BAD HOPなど、有名アーティストから新進気鋭の若手まで、日本のヒップホップ界を代表するメンバーたちが総出演していたそうで、そんな大物たちが参加しているフェスでこの有様では、たださえ反社会的なイメージがあるヒップホップがますますイメージダウンしてしまいます。今後、こうしたイベントが開催しにくくなるでしょうし、さらにはヒップホップのみならず音楽業界全体に与えるダメージも大きくなりそうです。

 なにせこの「NAMIMONOGATARI」の前にはフジロックが開催され、こちらも批判を巻きおこしたばかりです。フジロックはもっと感染対策などが徹底されていたらしいですが、県をまたいだ移動が大規模に起こったことが一番批判された点です。ロックファンが「ヒップホップとは違う、一緒にしないで」と主張したところで、外から見れば同じだと捉えられてしまいますし、ロックはヒップホップと違っておとなしくて行儀が良いと言うのもロックじゃないでしょう。

  そもそもヒップホップとロックが小競り合いをしたところでなんの益もありません。それよりも音楽シーン全体としてこうした課題をきちんと共有してどう立ち向かっていくか考えないと、今後ますますライブやコンサートができなくなり、たださえコロナで喘いでいるところにさらに大きなダメージを受けてもう立ち直れなくなってしまいます。音楽は人生に必要です。だからこそ、こんなことで音楽を殺しちゃダメです。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」