幹事クリタのコーカイ日誌2021

[ 前日翌日最新今月 ]

8月6日 ● 勝負のバトンパス。

 男子400メートルリレー決勝。日本は多田、山県、桐生、小池という予想通りのメンバーで臨みましたがバトンミスで棄権し、メダル獲得とはなりませんでした。第1走者の多田が得意の好スタートを切ったのを見て、第2走者の山県も早めのスタートを切りましたが、多田が追いつくことができません。バトンを渡せないまま、テークオーバーゾーンを通過。多田、山県は天を仰ぎ、桐生は立ち尽くし小池は頭を抱えました。

 予選では「安全のバトンパス」でいった結果、決勝進出したもののタイムは決勝8チームで最下位とギリギリ。メダルを目指すには日本が強みとしてきたお家芸のバトンパスで攻めるしかないと「勝負のバトンパス」で臨んだ結果の失敗でしたから仕方ありません。ただ今大会リレーのみの出場となった桐生としては走れないまま決勝が終わってしまったことは本当に残念でしょう。

 これまでの日本は個々の走力で他国に劣る部分をパスの精度を上げることでカバーしてきました。しかし今大会の日本は「個」の力が上がり、より戦えるメンバーになりました。反面、精緻なバトンパスはスピードが上がった分だけ難易度が高くなります。まだ圧倒的な走力があるわけではないのですから、やはり個の力を上げつつもパスの精度は高く保つしか勝つ道はなかったのですから、バトンパスで勝負に出たのは間違っていません。今回は残念だったというしかないし、3年後のパリに向けてさらにバトンパスの練習をやっていくしかありません。

 3年後、年齢的に山県はちょっと厳しいかも知れません。多田、桐生、小池はまだ走れるでしょうが、デーデーやサニブラウンもいるし、さらに若い新しいスターが出てきているかも。と言うか、出てきてほしいです。じゃないと世界はどんどん先に行ってしまいますから。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」