幹事クリタのコーカイ日誌2021

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7月29日 ● 錦織の復調。

 東京五輪テニス競技において日本勢は全種目で姿を消しました。もっとも金メダルの最有力候補と思われていた大坂なおみは全く良いところなく大会を去っていきました。今大会はやる気を感じないプレーぶりだったので、その理由はわかりませんが期待外れの一言です。また女子ダブルスで今季好成績を残している青山/柴原組も振るわず、唯一頑張っていたのは錦織圭でした。

 故障から復帰してからも以前の切れのあるテニスは戻ってこず、このままズルズルとランキングを下げていって引退してしまうのではないかと危惧していましたが、今回は1回戦のルブレフ戦で素晴らしいテニスを披露してすっかり調子を取り戻してきました。ドローと日程に恵まれずに準々決勝で敗退となってしまいましたが、テニス自体は今後に期待できる内容でした。

 今日のジョコビッチ戦はスコアだけ見たら2-6、0-6と全く歯が立たない完敗でした。実際勝てそうな気配は微塵もありませんでした。そもそもジョコビッチと錦織は似たタイプの選手でジョコビッチが錦織の上位互換ですから相性が悪いのは仕方ありません。その上、錦織は猛暑の中での連日シングルスとダブルスを掛け持ちしての熱戦で疲労もかなりたまっていて、逆にジョコビッチは涼しい時間帯ばかり試合していたので体調にも雲泥の差があったようです。それらを考えれば完敗するのは無理からぬこと。

 ただ錦織のテニス自体には切れがあって、相手が「守備力お化け」のジョコビッチでなければ勝てる内容だったと思います。サービスは改良の成果があって威力も精度も増しているようですし、速いタイミングで左右にボールを展開する錦織らしいプレーができていました。これからの北米ハードコートシーズンに適合したテニスだけに、この調子を維持できれば全米オープンでの巻き返しが楽しみです。



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