幹事クリタのコーカイ日誌2021

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7月27日 ● 宇津木妙子と岩清水梓の解説。

 今夜はソフトボールの決勝戦とサッカー女子の日本チリ戦を交互にチャンネルを変えながら観戦していました。どちらも重要な一戦とは言え、もちろん金メダルがかかったソフトボールの方がより重要なのですが、サッカーもヒリヒリとした試合になりました。結果はどちらも日本が競り勝ち、めでたくソフトボールは金メダルですし、サッカーは決勝トーナメント進出を決めたので良かったです。

 面白かったのはソフトボールとサッカーそれぞれの解説者です。ソフトボールは当初テレビ朝日は古田敦也が解説するような紹介だったので「おいおい」と呆れましたが、実際に中継が始まったら北京五輪決勝と同じく宇津木妙子だったので安心しました。日本ソフトボール界のレジェンドで解説でもレジェンドです。彼女の監督目線でありながら母親目線でもある解説は野球解説者にはない温かさと味わいと深さがあります。

 今回も主に上野のピッチングについて辛口ながら愛情溢れるコメントが多く、とても説得力がありました。また日本を応援しながらもアメリカチームにもリスペクトがあり、ソフトボール愛が有り余っている解説はさすが唯一無二。優勝決定後に解説席にいながら選手たちの呼びかけに直接応答していた場面も含めて本当に素晴らしい解説でした。

 そしてサッカーの解説は岩清水梓。こちらも核心を突いた素晴らしい解説でした。まず理解力が高く言うコメントがいちいち的確で説得力があります。しかも選手たちに対して全く遠慮がなく辛辣で厳しい。これはやはりまだ現役を退いてからの時間が短く現場や選手たちとの距離が近いからということもあるのでしょうが、岩清水本人のキャラクターも大きいと思います。その容赦のなさは選手たちへの愛情の裏返しなので、それがまた聞いていて楽しいです。

 宇津木妙子の解説が野村克也なら岩清水梓の解説は広岡達朗。どちらも辛辣ですが味わいが違います。変にタレント化して利害関係者に気を遣った発言が多い常連の野球解説者やサッカー解説者を聞きなれているので、両者ともに新鮮でした。なおスケートボードの解説をしていた瀬尻稜もユニークというか、スケボー文化を体現していて面白かったので、各競技の解説者にも見どころ(聞きどころ)が多い東京五輪だなと思っています。



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