幹事クリタのコーカイ日誌2021 |
7月5日 ● 2年ぶりの名古屋場所。 久しぶりに名古屋に大相撲が帰ってきました。コロナ禍は相変わらず続いているものの、首都圏に比べたらはるかに落ち着いている名古屋ですから、相撲があるのは良い光景です。とは言え、僕自身は相変わらず家に籠っていることが多いのでテレビ桟敷での観戦に変わりはありません。 今場所の注目点はふたつ。ひとつは6場所連続休場していた横綱白鵬が進退をかけて臨む場所であること。もうひとつは2場所連続優勝している大関照ノ富士が横綱昇進をかけた場所であること。同じモンゴル出身とは言え、片や引退、片や昇進という対照的な勝負の場所です。 白鵬は初日、二日目と連勝しました。結果はともかく相撲内容は不安が残るものです。もちろんきちんと勝っているのですから強いことは相変わらず強いのですが、以前のような圧倒的な力の差を見せつけているわけではなく、苦労しながら何とか勝っているという印象。ここから徐々に調子を上げて終盤には盤石になるのか、それともこのまま力が出ない感じで終盤に負けがこんでしまうのかはちょっとまだ判断がつきません。 照ノ富士も連勝スタートです。こちらはそれほど問題ない感じがします。慎重になっているだろうし、緊張もあるかも知れませんが、力量的には十分。あとは両膝の故障が悪化しないことだけでしょう。白鵬は二桁をひとまずの目標としてできたら12勝くらいまでいけば引退は免れます。照ノ富士はすでに連続優勝しているだけに今場所は優勝できなくとも最低12勝、できたら13勝以上あげれば昇進できるのではないかと思います。 来場所は横綱が2人になるのか、1人のままか、もしくは1993年1月場所以来の横綱空位の場所になってしまうのか。次世代の看板力士が育っていないだけに、まだ白鵬に頼らなければならないのは協会としても苦しいところでしょう。 |